2016 12 noticias - jica - 国際協力機構2016 年12 月号 noticias...

7
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2016 12 月号 ■NOTICIAS■ 国際協力機構アルゼンチン事務所 ■NOTICIAS■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 01 プロジェクト便り 「中南米日系社会との連携調査団」の派遣について JICA アルゼンチン事務所 02 ボランティア便り 「アルゼンチンでのボランティア活動」 シニア海外ボランティア 中西陽典(経営管理) 03 日系研修員便り 「日本との過去と現在日系研修員 ディアス・ハナ 04 人事往来 「新・前所長挨拶」 JICA アルゼンチン事務所 1.はじめに JICA は、9 月 25 日から 10 月 7 日まで、中南米地域の日系社会(日系ローカル企業)との連携を 促進することを目的に、同地域での事業展開に関心のある日本の中小企業の代表者 12 名の方々からな る調査団をパラグアイとアルゼンチンに派遣しました。参加企業は、再生可能エネルギー、廃棄物処 理、物流サービス、介護・福祉人材育成、自動車用コーティング・カーケア用品、ベット・マットレ ス、産業機械等、様々な業種にわたりました。 2.民間連携としての「中南米日系社会との連携調査団」派遣 近年、JICA では、民間企業との連携を促進しており、主として日本の中小企業を対象とした支援 プログラムを実施しています。しかしながら、中南米地域においては日本からの地理的な距離等もあ り、我が国の中小企業の関心は、非常に限られているのが現実です。他方、中南米地域には、戦前、 戦後に移住した日本人を中心に日系社会が築かれている国が多く、日本及び日本人への親近感、期待 感が高いことで知られており、アルゼンチンもこうした国の 1 つです。 「中南米日系社会との連携調査団」の派遣について

Upload: others

Post on 18-Jul-2020

2 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 2016 12 NOTICIAS - JICA - 国際協力機構2016 年12 月号 NOTICIAS 国際協力機構アルゼンチン事務所 NOTICIAS ... 3日(月)の午前中には、RENが提供した会場においてREN、CNAJ、現地日系ローカル企業関係者約

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2016 年 12 月号 ■NOTICIAS■ 国際協力機構アルゼンチン事務所 ■NOTICIAS■

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

01 プロジェクト便り

「中南米日系社会との連携調査団」の派遣について

JICAアルゼンチン事務所

02 ボランティア便り

「アルゼンチンでのボランティア活動」

シニア海外ボランティア 中西陽典(経営管理)

03 日系研修員便り

「日本との過去と現在」

日系研修員 ディアス・ハナ

04 人事往来

「新・前所長挨拶」

JICA アルゼンチン事務所

1.はじめに

JICA は、9 月 25日から 10月 7日まで、中南米地域の日系社会(日系ローカル企業)との連携を

促進することを目的に、同地域での事業展開に関心のある日本の中小企業の代表者 12名の方々からな

る調査団をパラグアイとアルゼンチンに派遣しました。参加企業は、再生可能エネルギー、廃棄物処

理、物流サービス、介護・福祉人材育成、自動車用コーティング・カーケア用品、ベット・マットレ

ス、産業機械等、様々な業種にわたりました。

2.民間連携としての「中南米日系社会との連携調査団」派遣

近年、JICAでは、民間企業との連携を促進しており、主として日本の中小企業を対象とした支援

プログラムを実施しています。しかしながら、中南米地域においては日本からの地理的な距離等もあ

り、我が国の中小企業の関心は、非常に限られているのが現実です。他方、中南米地域には、戦前、

戦後に移住した日本人を中心に日系社会が築かれている国が多く、日本及び日本人への親近感、期待

感が高いことで知られており、アルゼンチンもこうした国の 1つです。

「中南米日系社会との連携調査団」の派遣について

Page 2: 2016 12 NOTICIAS - JICA - 国際協力機構2016 年12 月号 NOTICIAS 国際協力機構アルゼンチン事務所 NOTICIAS ... 3日(月)の午前中には、RENが提供した会場においてREN、CNAJ、現地日系ローカル企業関係者約

JICA は民間連携を推進する上で、現地で活躍する日系人を日本の民間企業のパートナーとするこ

とで、民間企業の中南米地域への進出を実現

し、日系社会が現地の経済発展に貢献すると

いった互恵的な協力の可能性があると考えま

す。

本調査団派遣は、このようにビジネスを

通じて中南米地域の日系社会との連携をさら

に強化することを狙いとして企画されたもの

です。本調査団の参加企業は、日本国内での

公募により選定され、既に 2012年度から 4回

に亘り日系社会を有する南米諸国に派遣して

きた経緯があります(2012 年度はブラジルと

パラグアイに 13 社参加、2013 年度はブラジ

ルとペルーに 14社参加、2014 年度はブラジルとペルーに 15 社参加、2015 年度はアルゼンチン、ボリ

ビア、ペルーに 11 社参加)。

3.アルゼンチンへの 2回目の派遣

今回は、アルゼンチンにとって、昨年に続き 2 回目の派遣でした。当地での調査団受け入れの強

力な協力者となったのは、昨年同様、アルゼンチン社会の各分野でプロフェッショナルとして活躍し

ているパワフルな日系 2 世、3 世の青年グループで構成された 2 つの日系ビジネス団体「日系ネット

ワーク (REN)」と「亜日ビジネスクラブ(CNAJ:

Club de Negocios Argentino Japonés)」であり、

昨年の反省点を踏まえ、受入準備・実施に取り組

みました。当事務所では、これらの団体とは、一

昨年度から「日本式ビジネスセミナー」の実施や

日本で行われる JICA の日系青年向けの起業家育

成研修の参加者の選考、ビジネス関係研修の帰国

研修員のネットワークづくり等を通じて、近年、

様々な機会を捉え、関係を強化させてきていま

す。

今回の派遣期間は、非常に短期間(実質 2.5

日間)であった昨年度と異なり、計 6日間であり、参加企業の業種も様々であったため、訪問・視察

先の選定を慎重に行いました。日曜日であった実働初日(10 月 2日)は、ブエノスアイレス市周辺の

スーパーマーケット、ショッピング・モールにて日用品の流通状況、物価水準や生活水準等を把握する

機会をセットしました。その後、当地で長年に亘って、日本への輸出商品の開拓・開発に取り組んで

いる真木氏の体験談を聴くとともに、意見交換を行うための夕食会を開催しました。

3 日(月)の午前中には、REN が提供した会場において REN、CNAJ、現地日系ローカル企業関係者約

40 人が参加し、参加企業から各社の事業内容や南米展開に向けた関心等に関する詳しい説明が行われ

ました。その後、工業生産省投資・貿易庁を訪問し、アルゼンチン政府の投資誘致政策等に関する説

明を受けました。夜には、当国福嶌日本大使を始めとする日本大使館の全面的な支援を戴き、大使公

邸にて上記現地日系ビジネス団体関係者も参加し、日本大使館と JICA 共催の懇談会が開催されまし

た。懇談会の冒頭、福嶌大使からは、あたたかいご支援のお言葉を戴き、また、アルゼンチンの経済

情勢、金融事情やビジネス環境に関するブリーフィング等も行われ、ビュッフェスタイルでの夕食を

戴きながら、非常に盛況な懇談会となりました。

4 日(火)の午前中は、国立工業技術院(INTI)を訪問し、中小企業支援事業、研究開発事業、製品

等の認証等に関する事業の説明を受けた後、2 つのグループに分かれ、建築センター、エネルギーセ

ンター、機械センターを視察。午後には、ブエノスアイレス市から、約 60キロ離れたピラール市の工

業団地で操業している本邦進出企業YKK社の工場を視察しました。

Page 3: 2016 12 NOTICIAS - JICA - 国際協力機構2016 年12 月号 NOTICIAS 国際協力機構アルゼンチン事務所 NOTICIAS ... 3日(月)の午前中には、RENが提供した会場においてREN、CNAJ、現地日系ローカル企業関係者約

5 日(水)の午前中は、約 60 キロ離れたラ・プラタ地区日系移住地に移動し、日系生産者が運営

しているメルコフロール協同組合の花卉市場と同地区でハイテク技術を駆使し、野菜のプラグ苗の大

量生産に取り組んでいる日系農業組合

TECNOFLOR の施設を視察しました。午後には、

ブエノスアイレス市内に戻り、日系人が経営

し て いる プ リン ト基 板 工場 Dai Ichi

Circuitos、日本食品店・レストラン Casa

Japonesaと日系診療所「日会共済会」を訪問

しました

6 日(木)は、日系ローカル企業等との

個別商談会が行われました。REN より提供さ

れた 6 ヶ所の個室を使用し、日系ローカル企

業等約 30社と延べ 60回の商談を実施するこ

とができ、参加企業より、当地でのビジネス

展開に向け多くの成果が得られたと、高い評価をいただきました。

最終日であった 7日(金)の午前中には、2つのグループに分かれ、BACTSSA 社の港湾施設とブエ

ノスアイレス市が運営している介護施設を訪問しました。

4.ビジネスを通じての日系社会との関係強化

過去の調査団参加企業は、現地の日系ローカル企業との関係を構築し、JICA の民間連携スキーム

等も活用しながら新たな事業展開に向けた活動に取り組んでいます。また、JICA や業界団体、地元経

済団体が開催するセミナーや発行する広報誌等で、中南米地域における開発及び日系社会との連携、

民間投資等の可能性について情報発信を行っています。今回の参加企業にも日系社会とのパートナー

強化、現地への事業展開といった具体的な成果を期待したいと思います。

当事務所としては、これまで 2回に亘る「中南米日系社会との連携調査団」の受入れを通じ、本

邦中小企業と現地日系中小企業の関係構築のお役に立てたと確信しています。これは、明日を担うア

ルゼンチン日系青年のプロフェッショナル集団である RENと CNAJの多大な協力によるところが大き

く、ここに両団体関係者の方々に深く感謝するとともに、今後もさらに連携強化することで次の時代

に向けた日本と日系社会との新たな関係の構築を支援していきたいと考えます。

シニア海外ボランティア 中西陽典

配属先:国立工業技術院

職種:経営管理

「アルゼンチンでのボランティア活動」

Page 4: 2016 12 NOTICIAS - JICA - 国際協力機構2016 年12 月号 NOTICIAS 国際協力機構アルゼンチン事務所 NOTICIAS ... 3日(月)の午前中には、RENが提供した会場においてREN、CNAJ、現地日系ローカル企業関係者約

2016 年 3 月末から 2 年間の予定でアルゼンチンに赴任し、活動を行っています。配属先はアル

ゼンチン生産省管掌の国立工業技術院(略称 INTI)で、1957 年 12 月に設立され、国内各地に研究開

発センター、支部を持ち、各種産業分野の試験、分析、度

量衡検査サービスの提供の他、環境対策技術支援や品質改

善、生産性向上に関する中小企業支援を実施しています。

職員は約 2000名で、本部は首都ブエノスアイレスの 30k

m北東に位置する、サンマルテイン市のミゲレッテ テク

ノロジーパークと呼ばれる地区にあり、各部門の職員 1000

名近くが勤務しています。

私が所属する開発普及部は部長以下本部職員 10 名

で、本部周辺地域の中小企業に対する技術支援を行うとと

もに、「経営管理ネットワーク」のコーディネーションを

通じ、各地方支部職員・指導員を対象とした生産管理・経

営管理技術の普及、移転、及び彼らと連携した各地方の中

小企業に対する支援も行っています。上記ネットワークは

18 か所の地方支部と合計 80 名の職員で構成され、アルゼンチン全土をカバーしています。JICA との

連携の歴史は古く、JICA 研修への職員派遣や、歴代ボランテイアの努力もあり、関係職員の経営管理

に関する理解、知識・技術レベルはかなり高い(特に 5S)と思いますが、対象領域が製造関連に偏

っており、販売、マーケティング、ロジスティクス等は、余り強くないと感じています。

今後アルゼンチンの中小企業が諸外国の企業と競争し、海外からの投資企業をサポートしてい

くためには、これらの点を改善し、競争力を強化していくことが必須となると思うので、私の此れま

での経験と知識を活かし、従来からの INTI の活動に加え、これらに関する理論、手法と、日本の企業

が長年培ってきた「カイゼン」活動の紹介と定着化による生産性の向上と競争力の強化に重点を置き、

活動を進めていきたいと思っています。

この点については、配属先の関係者もよく理解してくれ、ブエノスアイレスだけでなく、地方

支部での活動も積極的にアレンジし、2016 年 11月中旬までに、北部を中心に、6州に出張し、職員へ

の知識、技術の紹介と移転、地元企業の支援を行ってきました。支援対象も商工業の個別企業に止ま

らず、農業や観光関連の企業や団体、各地の商工会議所、

経営者の団体(SAMECO)、州政府の関係機関、州立大学の

学生と多岐に拡がっています。

日本に居た時には、当国は遠い存在で、牛肉とタン

ゴ、サッカー以外、それ程明確なイメージを持っていませ

んでしたが、首都ブエノスアイレスのアパートから配属先

まで通勤で利用する地下鉄の車両の一部が旧丸ノ内線の

車両だったり、出張先で日系移民の方々とお会いしたりす

ると、日本と当国の繋がりを実感し、急速に親しみが湧い

てきました。また、ブエノスアイレス市内各所にみられる

重厚な欧州風街並みや歴史的建造物、美しい公園は、アル

Comodoro Rivadavia,

El Cóndor 社での打合せ

Jujuy州 Purmamarca村背後の虹色の山

イグアス国立公園内の滝 ペリト・モレノ氷河

Page 5: 2016 12 NOTICIAS - JICA - 国際協力機構2016 年12 月号 NOTICIAS 国際協力機構アルゼンチン事務所 NOTICIAS ... 3日(月)の午前中には、RENが提供した会場においてREN、CNAJ、現地日系ローカル企業関係者約

ゼンチンのかつての豊かさと栄光を感じさせます。それに加え、出張や個人旅行で訪れた各地の住民

や自然からは、移民国家としてのアルゼンチンと、多様で広大な国土が実感できます。赴任してから

7か月余りしか経っておらず、未だこの国を理解出来た

とは思いませんが、この国が大きな可能性を持つと同時

に、経済、産業面で幾つかの問題、課題を抱えているの

は否定出来ないと思います。私は此れまでの活動と経験

を踏まえ、今後の活動を通じ、これらの課題、問題点を

克服し、この国に住む人々にとってこの国が今より暮ら

しやすく、魅力的な国になるよう、当国の人達と手を携

え、微力を尽したいと思います。

ディアス・ハナ

日系研修員

人生における歴史

私の名前はハナ、29 歳です。母方の家系が奈良市出身の日系であり、私は 4 世となります。10 月

から 11 月初旬にかけて日本の JICA 横浜に滞

在し、起業家と後継者を対象とした研修を受

講しました。私が研修に応募するきっかけと

なったのは、私どもの学校「Ruo Shi」のプロ

ジェクトでした。当学校は、リフレクソロジ

ー、指圧および耳ツボ療法を取り扱い、アル

ゼンチン共和国で11年にわたり活動を行って

います。

日本の地を訪ねるのは 3回目でしたが、こ

のたびの機会により、私の曽祖父母の文化に

ついての見聞を広めることができました。研修の先生の皆様の説明や実演からは、かつて静岡に住ん

でいた時のこ とを思い出すとともに、現代の日本につながる新たな視点を教示していただきました。

今でもはっきりと思い出すことができるのが、古い伝統的な建築物と洗練されたテクノロジーによる

高層ビルが共存している姿です。折々、日本の市街地を歩い

ていると世界の別の場所にいるような、時にはブエノスアイ

レスそのものにいるような気がしたものです。これによって

考えさせられたのは、グローバル化の進行ということです。

建築物以外の風習や日本語の一部として取り込まれた外国文

化の量も、その一例でしょう。

研修の期間中に、企業訪問もあわせて行いました。私が最

も興味を持ったのは「熊野」という、書道用だけでなく化粧

用の筆も製造している会社です。様々な品質の毛の中から正

しく選別を行う工程における、熟練した職人の技を見て、非

常に強い印象を受けました。

仕事に対する情熱、完璧主義、そして集中力に対しては、賞讃の念を禁じえませんでした。今でも

なお、私の記憶に写真のように焼き付いており、私どもの学校でもこれを教えるようにしています。

「日本の過去と現在」

INTI の仲間が祝ってくれた 70 歳の誕生日

Page 6: 2016 12 NOTICIAS - JICA - 国際協力機構2016 年12 月号 NOTICIAS 国際協力機構アルゼンチン事務所 NOTICIAS ... 3日(月)の午前中には、RENが提供した会場においてREN、CNAJ、現地日系ローカル企業関係者約

なぜなら、私どもの学校の場合、健康という分野にこれを置き換えてみると、まさに完璧さの追求に

おける忍耐力と強さを伝えるメッセージとなるからです。

日本社会の特異性に関しては、親近感を覚え身近に感じていますが、これは必ずしも日系だからと

いう理由によるものではなく、私の選んだ日常生活のスタイルによるものです。むしろ技術を教える

際には、こういった文化的特徴をすべて、特に強調するようにしています。というのも私どもは、静

岡県浜松市に居る私の母アナ・マリア・デ・フランセッシ・ヨシダ(学校の校長)の尽力により学ぶ

ことができたものを、きちんと残したいと思っているからです。

このたびの経験は、疑いようもなく、私にとって非常に意義のあるものでした。日本という我々の

ルーツをこれからも再発見していくためのチャンスが私どもに与えられ、そして今後も日系社会のす

べての若者に与えられることに対し、感謝いたします。

文章をお読みいただき、ありがとうございました。

どうも ありがとうございます!!!

武田 浩幸 前アルゼンチン事務所長

アルゼンチン勤務を終えて

先般、5年 1ヶ月に亘るアルゼンチン勤務を終え、過日、

日本に帰国致しました。この間、多くの方々にご支援い

ただいたことに改めて感謝申し上げます。

アルゼンチンは、中南米諸国の中でも所得が比較的高

い国であるため、JICA の協力実績は、必ずしも多い国で

はありませんが、この 5年間、より大きな協力効果を生

むべく、日本大使館、日系進出企業、アルゼンチン側関

係機関他のご協力、ご理解を頂きつつ、事務所員一丸と

なり様々なことに取り組みました。

特に昨年 12月の新政権発足以降は、ビジネス環境の大きな変化を踏まえ、「カイゼン プロジェクト」

の形成に注力し、その結果、11月に訪アされた安倍総理とマクリ大統領との共同声明の中で、その実

施が確認されました。

この他、秋篠宮両殿下はじめ、多くの政府要人の方々をお迎えし、JICA 事業を紹介させていただい

たこと、日系社会の皆様と一緒に取り組んだ東京五輪招致応援運動や 2013 年もブエノス・アイレスで

開催された IOC総会で東京五輪が決定した瞬間の歓喜の中に居合わすことができたことなども良き思

研修の仲間とともに、広島平和記念資料館にて アルゼンチンの仲間とともに、

JICA 横浜にて

Page 7: 2016 12 NOTICIAS - JICA - 国際協力機構2016 年12 月号 NOTICIAS 国際協力機構アルゼンチン事務所 NOTICIAS ... 3日(月)の午前中には、RENが提供した会場においてREN、CNAJ、現地日系ローカル企業関係者約

い出です。

私の事務所長としての任務は、一旦、終えましたが、アルゼンチンとのご縁は、まだ当分続きそうで

す。今後も引き続き日本と日系社会、日亜関係強化のために精一杯、応援させて頂く所存です。

最後にアルゼンチンの関係機関や日系社会の皆様の益々の発展と皆様のご健勝をお祈りいたします。

三田村達宏 新所長

この度、アルゼンチン事務所に着任した三田村です。

前回、ボリビアでの在外事務所勤務から 10 年近くが

立ち、久しぶりの南米赴任に期待と不安で胸を膨らま

せ、11月 16 日にアルゼンチンに着任しました。

アルゼンチンにおいて JICAは技術協力を中心とした長

い協力の歴史を有し、様々な分野でアルゼンチンの研

究・実施機関と深い信頼関係を構築しています。これら

のかけがえのない財産を大事にしながら、これからの新

しいアルゼンチンと日本の関係に尐しでも貢献できる

ような JICA らしい貢献、協力事業を推進していきたい

と考えています。

また、日本からは地球の裏側にあたるこの地に根を張っておられる日系人の方々とそのコミュニテ

ィについて、直接見聞きしながら学ぶ機会を大事にしたいと思います。

個人的には、2013 年までパリに駐在しており、「南米のパリ」といわれるブエノスアイレスに住む

ことを楽しみにしています。これからじっくりこの街の裏も表も探っていきたいと思います。

皆様のご指導・ご支援をよろしくお願いします。

2016年 12月-148号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

過去のメールマガジンは下記のサイトをご覧下さい。

http://www.jica.go.jp/argentine/office/others/magazine/index.html

西語版のメールマガジンは下記のサイトをご覧下さい。

http://www.jica.org.ar/sitio-nuevo-syswarp/index.php?option=com_content&view=section&

layout=blog&id=15&Itemid=64 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JICA アルゼンチン事務所では、皆様のご意見、ご要望、記事の投稿をお待ちしております。以下の

アドレスにお送りください。

[email protected]

登録内容の変更、配信停止についても、同アドレスにお願いいたします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

国際協力機構(JICA) アルゼンチン事務所

Maipú 1300, Piso 16, (C1006ACT) Ciudad Autónoma de Buenos Aires, Argentina

http://www.jica.go.jp

https://www.facebook.com/jicaargentina/

Tel 54-11-4313-8901

Fax 54-11-4313-5778

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━