Äkta crystal Äktaexplorer 100 › tech_support › ...unicorn 4.12 版 Äkta crystal でb)...

34
GE Healthcare ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 ガイドブック

Upload: others

Post on 26-Jun-2020

1 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

GE Healthcare

ÄKTA Crystal ⇔ ÄKTAexplorer 100

●ガイドブック●

Page 2: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

ÄKTA Crystal

メソッドスタート前のチェックシート

手順 ポイント

1

2

3

4

7

9

10

8

バッファー接続

カラム接続

サンプル準備

サンプルポンプパージ

フラクションコレクター準備

メソッド作成(または確認)

START!!

★ Cueカード参照、バッファーをポンプインレットチューブに接続★脱塩またはゲルろ過のステップの場合は(手順) Manual ↓ Pump → PumpWashExplorer→A12,OFF, OFF, OFF, ⇒Execute★必要バッファー量は、User Manual P17(表3-2)にて確認

★Cueカードにて接続ポジションを確認★カラム上下からの液漏れがないかどうかも要確認★カラムを超純水に置き換える(3CV)

★S1から順番にサンプルバルブまで吸い上げる(手順) 1.Manual ↓ Pump → SampleFlow→1ml/min ⇒Execute

2.Manual ↓ Flowpath →SamlpeValve→S1-S6(使用するところだけ) ⇒Execute3.サンプルバルブまで吸い上げたら、END

★サンプルインレットがサンプルボトルの底部分に位置しているかをチェック★(メソッドに入力するため)サンプル量を確認

★S7 ; 100% Et-OH 500ml★S8 ;A11バッファー500ml があることを確認★“Purge Sample Pump”メソッドを実行

(手順) File↓InstantRun→Template→Purge Sample Pump ⇒START

★必要試験管数、ブロック数はUser Manual P19(表3-5)にて確認★フロースルー回収プログラムの場合は、F3-F6に容器を準備(容器の容積はサンプルボリューム+10カラム体積分以上)

★Sample Volumeの項には実際のサンプル量から1mlの余裕を見て入力

★Wasteボトルを空に!!

★ メソッド実行(手順)File↓Run→Method名⇒START★ Question画面にてサンプルIDを入力

※システム圧目安(チャンバー内 5℃、超純水使用時)Flow 1ml/min ; 0.15MPaFlow 5ml/min ; 0.24MPa※実験終了時は、別紙「実験終了時のチェックシート」をご参照。

システム洗浄

★ポンプインレットチューブA11,A12,B1,B2を超純水に接続(手順) 1.Manual ↓ Pump → PumpWashExplorer→A11,OFF,ON,ON, ⇒Execute

2.File↓InstantRun→Template→System and Loop Wash→ A12 ⇒START

カラム平衡化(脱塩とゲルろ過のみ)

★脱塩またはゲルろ過のステップの場合は、A12のバッファーでカラムを平衡化(1.2CV)(手順) 1.Manual ↓ Flowpath → ColumnPosition→Position8 ⇒Execute

2.Manual ↓ Aram&Mon →AramPressure→0.5MPa ⇒Execute3.Manual ↓ Pump → Flow →DS:5ml/min GF :1.2ml/min ⇒Execute4.Manual ↓Other → EndTimer → Acc.Vol/1.2CV分 ⇒Execute

5

6

Page 3: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

ÄKTA Crystal

実験終了時のチェックシート

手順 ポイント

1

2

3

4

5

システム洗浄(超純水使用)

カラム洗浄

サンプルポンプの洗浄

終了

★ポンプインレットチューブA11,A12,B1,B2を超純水に接続(手順) 1.Manual ↓ Pump → PumpWashExplorer→A11,OFF,ON,ON, ⇒Execute

2.File↓InstantRun→Template→System and Loop Wash→A12 ⇒START

★使用したカラムに、マニュアルで超純水を送液(AFとIEX:各3-5CV、GFとDS:1.5CV)(手順) 1.Manual ↓ Flowpath → ColumnPosition→Position1-8(使用したカラム) ⇒Execute

2.Manual ↓ Aram&Mon →AramPressure→0.5MPa ⇒Execute3.Manual ↓ Pump → Flow → AF:1ml/min DS:5ml/min GF:1.2ml/min ⇒Execute4.Manual ↓Other → End_Timer → Acc.Vol/1.2CV分 ⇒Execute

★サンプルポンプインレットS1-S6,S8をすべて超純水につけ、S1から順番に洗浄する(例;SampleFlow 2ml/minで各2分ずつ)(手順) 1.Manual ↓ Pump → SampleFlow→2ml/min(S8は10ml/min) ⇒Execute

2.Manual ↓ Flowpath →SamlpeValve→S1-S6(使用したインレット),S8 ⇒Execute3.各インレットチューブ2分送液したら、END

※アルカリ洗浄する際は、1M NaOHが使用できる。NaOH使用後は超純水で良く洗い流す。

フラクションコレクターの洗浄

★F2ラインおよびフラクションコレクターのアキュミュレータの洗浄(手順) 1, Manual ↓ Pump ↓ Flow → 10ml/min ⇒Execute

2, Manual ↓ Flowpath ↓ Outlet Valve → FracF2 ⇒Execute3, Manual ↓ Frac ↓AccumulatorWash → Stroke 5 ⇒Execute4. Manual ↓Other ↓ EndTimer ↓ Acc.time/10min ⇒Execute

(※1週間以上使用しない場合は、20%Et-OHを用いて手順1~5を行う。)

素通り回収F3-F6ライン

洗浄

フロースルー回収プログラムの場合、実行します(手順) 1, Manual ↓ Pump ↓ Flow → 5ml/min ⇒Execute

2, Manual ↓ Flowpath ↓ Outlet Valve → F3 ⇒Execute3, 2分後、 Flowpath ↓ Outlet Valve → F4 ⇒Execute…以下同様に、F5,F6ラインも10ml分ずつ洗浄⇒End

6

Page 4: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

UNICORN 4.12 版

ÄKTA Crystal で B) Affinity (Gradient)を行う場合の注意

ÄKTA Crystal で B) Affinity (Gradient)を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

1.Wizard によるメソッド作成終了後 File↓Save as…でメソッドを保存します。 2.保存したメソッドを Open した状態で、画面情報のテキストモードアイコンをクリックします。 3.Block Fractionation_Stop の行をダブルクリックして開きます。 4.0.00 End_Block の行をクリックしてハイライトします。

5.画面下方にて、Breakpoint を 2min に変更し、右側の Change ボタンをクリックします。

Breakpoint ; 2min 6.File↓Save して終了します。

① 2min に変更

② Change ボタンをクリック

Page 5: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

UNICORN 4.12 版

アウトレットバルブからフラクションコレクターのチュービングを

標準チュービングから、長いチュービングに変更した場合

UV セルから、フラクションコレクターまでのボリュームは、標準配管で 0.775ml です。設置条件によ

り、配管を変更した場合は、必ず下記の編集を必ず全てのメソッドに対して行ってください。 1. Wizard によるメソッド作成終了後 File↓Save as…でメソッドを保存します。 2. 保存したメソッドを Open した状態で、画面情報のテキストモードアイコンをクリックします。 3. 画面中央で、マウスのポインターを移動し、マウスの右ボタンをクリックします。 4. メニューから Find をクリックします。

5. 検索するワードを DelayVolume とタイプし、OK ボタンをクリックします。

Page 6: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

UNICORN 4.12 版

6. Block DelayVolume_SystemSettings のブロックが開きます。

7. 1.00 End_Block をクリックし、ハイライトします。

8. 画面下方にて、Instructions Box より、Breakpoint を変更します。

例:アウトレットバルブからフラクションコレクターまでのチュービング(0.75mm:50cm)を

標準のものから、長いチュービング 0.75mm を 150cm に変更した場合 標準: φ0.75mm 50cm ⇒ 変更後 :φ0.75mm 100cm φ0.75mm 10cm ⇒ 44.2μl よって、100cm 延長だから 44.2μl×10=442μl

0.775ml+0.442ml=1.217ml→(余裕もって)1.5ml に変更 9. Breakpoint を変更し(例の場合:1.5ml)、右側の Change ボタンをクリックします。

10. File↓Save して終了します。

Page 7: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

UNICORN 4.12 版

11. System Control より、ディレイボリューム(実際の値)も変更します。 System ↓ Settings → Specials → FracParameters

Page 8: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

UNICORN 4.12 版

ÄKTA Crystal 素通り回収用メソッド作成方法 素通り回収用メソッドを使用すると、以下のポートから各サンプルの素通り画分を回収することができ

ます。サンプル添加+非吸着洗浄ステップの間の廃液を回収しますので、万一アフィニティーカラムへ

の吸着が起こらなかった場合でも、サンプルを廃液してしまうことはありません。 S1 サンプル ⇒ アウトレットバルブ F3 S2 サンプル ⇒ アウトレットバルブ F4 S3 サンプル ⇒ アウトレットバルブ F5 S4 サンプル ⇒ アウトレットバルブ F6

注意! 1)このメソッドでは、セットできるサンプル数は 4 サンプルまでです。 2)メソッド実行前には、アウトレットバルブの F3~F6 チュービングの先に、素通り回収用ボトル

を用意してください。ボトルの容量の目安は、(サンプル量+5ml+アフィニティーカラムの 10倍体積)分です。

【メソッドの作成手順】 基本となるメソッドは Wizard で作成します。 1)Method Editor 画面より、File↓New を選択します。 2)New Method ダイアログより、Use→Wizard を指定し、OK ボタンをクリックします。 3)Method Wizard for System1 ダイアログより以下の指定を行い、Finish ボタンをクリックします。

1 ページ目; Purification Protocol(A-E)の選択 サンプル数(1~6)の選択 Running Condition(Room temperature または Cold room)の選択

2 ページ目; アフィニティーカラム、ゲルろ過(脱塩)カラム、イオン交換カラムの選択(プ

ロトコールにより選択できるカラムの種類と数は変わります)

Page 9: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

UNICORN 4.12 版

4)Variable 画面より、

・サンプルボリューム(必須) ・測定波長

等の必要なパラメータ変更を行います。

5)Method Editor 画面上方の Text Instructions アイコン をクリックします。 6)テキストモード画面が表示されます。

矢印のブロックへテキストコマンドを挿入します(下記は 2 サンプルの場合の例)。

①S1 サンプル添加のブロック(Sample_1) ②S1 非吸着洗浄のブロック(1st_Wash_Out_Unbound_Sample_Af) ③S2 サンプル添加のブロック(Sample_2) ④S2 非吸着洗浄のブロック(1st_Wash_Out_Unbound_Sample_Af)

7)1 サンプル目の編集を行います。 7-1)①の Block Sample_1 をダブルクリックします。4 つのブロックが現れ、このうちの 3 つ目の Block

Sample_Loading_Sample_1 をダブルクリックします。 7-2)0.00 Base Volume の行をクリックしてハイライトします。

Page 10: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

UNICORN 4.12 版

画面下方 Instructions より下記の設定をし、Insert ボタンをクリックします。 Instructions:Flowpath→OutletValve Parameters:F3

⇒これでサンプル添加直前にアウトレットバルブを F3 に変更する設定になりました。 7-3)②の Block 1st_Wash_Out_Unbound_Sample_Af をダブルクリックします。3 つのブロックが現

れ、このうち 3 つ目の Block Watch_OFF_Pressure をクリックしてハイライトします。 7-4)画面下方 Instructions より、下記の設定をし、Insert ボタンをクリックします

Instruction:Flowpath→OutletValve Parameters:WasteF1

⇒これで非吸着洗浄終了後にアウトレットバルブを F1(廃液)に戻す設定ができました。

8)2 サンプル目の編集を行います(ここからの手順は 7-1~7-4 に準じて行います)。

Page 11: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

UNICORN 4.12 版

8-1)③の Block Sample_2 をダブルクリックします。4 つのブロックが現れ、このうちの 3 つ目の Block Sample_Loading_Sample_2 をダブルクリックします。

8-2)0.00 Base Volume の行をクリックしてハイライトします。

画面下方 Instructions より下記の設定をし、Insert ボタンをクリックします。 Instructions:Flowpath→OutletValve Parameters:F4 ⇒これでサンプル添加直前にアウトレットバルブを F4 に変更する設定になりました。

8-3)④の Block 1stWash_out_Unbound_Sample_Af をダブルクリックし、表示された 3 つのブロック

の下に、OutletValve WasteF1 が表示されていることを確認します。 Block 1st_Wash_Out_Unbound_Sample_Af の内容は共通のため、7-4 の操作での編集が反映され

ています。2 サンプル目以降は確認のみになります。 9)3 サンプル目、4 サンプル目の編集を行う場合は、8-1~8-3 に準じてアウトレットバルブ F5、F6 を

使用する編集を行います。

Page 12: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

UNICORN 4.12 版

目次 1. はじめに.......................................................................................1

2. ÄKTA Crystal から ÄKTAexplorer 100 への変更.......................2

2.1. UNICORN の変更(ÄKTA Crystal から ÄKTAexplorer 100) ............. 2

2.1.1. システムからの切り離しとストラテジーの変更(必須) ....................................................... 2 2.1.2. コンポーネントの選択とシステムへの再接続(必須)......................................................... 5 2.1.3. ディレイボリュームの入力 ............................................................................................... 7

2.2. 流路の変更........................................................................................... 8

2.2.1. 各コンポーネント間の配管 .............................................................................................. 8 2.2.2. サンプル添加のための配管............................................................................................ 9 《カラムへのサンプル直接添加(Direct Loading)からサンプルループへのマニュアルサンプ

ル充填配管へ》........................................................................................................................ 2.2.3. カラムへのサンプル直接添加(Direct Loading)のための配管...................................... 11 《カラムへのサンプル直接添加(Direct Loading)配管》 ............................................................... 2.2.4. 流路のエア抜き(必須)................................................................................................. 11 2.2.5. ÄKTAexplorer 100 で(Direct Loading)のメソッドを作成する場合の注意 .................... 13

3. ÄKTAexplorer 100 から ÄKTA Crystal への変更.....................14

3.1. UNICORN の変更(ÄKTAexplorer 100 から ÄKTA Crystal) ........... 14

3.1.1. システムからの切り離しとストラテジーの変更(必須) ..................................................... 14 3.1.2. ディレイボリュームの入力(必須) .................................................................................. 18

3.2. 流路の変更......................................................................................... 19

3.2.1. 各コンポーネント間の配管(必須) ................................................................................. 19 3.2.2. サンプル添加のための配管(必須) ............................................................................... 20 《サンプルループへのマニュアルサンプル充填配管からカラムへのサンプル直接添加

(Direct Loading)へ》 ............................................................................................................. 3.2.3. 流路のエア抜き(必須)................................................................................................. 21

Page 13: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-1-

1. はじめに ÄKTA Crystal は ÄKTAexplorer 100 をベースとしたパッケージ製品(ÄKTA 3D Kit と ÄKTAexplorer 100などのパッケージ)であり、両者は機械的に似ていますがご利用頂けるアプリケーションが大きく異なります。 このガイドブックでは、ÄKTA Crystal と ÄKTAexplorer 100 の両者のアプリケーションがご利用頂けるように、

ソフトウェアの切り替え方法・流路の設定・制限事項などのポイントをまとめました。 ÄKTA Crystal は、His-tag 及び GST 融合タンパク質専用の自動精製装置です。 大 6 サンプルまでを自動

精製することができます。3 種類のクロマトグラフィー手法を組み合わせることが可能です。 精製手法

アフィニティクロマトグラフィー(Step) アフィニティクロマトグラフィー(Gradient) アフィニティクロマトグラフィー(Step) → 脱塩 アフィニティクロマトグラフィー(Step) → ゲルろ過クロマトグラフィー アフィニティクロマトグラフィー(Step) → 脱塩 → イオン交換クロマトグラフィー

ÄKTAexplorer 100 は、μg から g スケールまでの精製が可能です。フルスカウティング機能を搭載しておりま

すので、あらゆる条件に対してスカウティングができます。 スカウティング例 イオン交換時の 適な pH 条件の検討 適なカラムの検討 グラジエントの検討

流速の検討 適なサンプル添加量の検討 スケールアップの検討

……… ÄKTA Crystal ⇔ ÄKTAexplorer 100 の変更は、UNICORN の切り替えおよび配管の変更によって簡単に

できます。

ÄKTA Crystal ⇒ ÄKTAexplorer 100 への変更 p. 2 へ ÄKTAexplorer 100 ⇒ ÄKTA Crystal への変更 p. 14 へ

注:ÄKTA Crystal 使用では、pH 電極をつけることはできません。

注:ÄKTA Crystal 仕様では、Flow Direction Valve(Up Flow/Down Flow 切り替えバルブ)は使用で

きません。

Page 14: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-2-

2. ÄKTA Crystal から ÄKTAexplorer 100 への変更

2.1. UNICORN の変更(ÄKTA Crystal から ÄKTAexplorer 100) 注:ÄKTA Crystal 仕様では、Flow Direction Valve(Up Flow/Down Flow 切り替えバルブ)は使用でき

ません。 2.1.1. システムからの切り離しとストラテジーの変更 1. System Control より

System → Disconnect…

2. Leave Control of System 1 のウィンドウが表示されます。OK ボタンをクリックします。

Page 15: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-3-

3. UNICORN Main Menu から Administration → System Setup…

4. System 1 のアイコンをハイライトし、Edit ボタンをクリックします。

Page 16: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-4-

5. Edit System が表示されます。

6. Strategy の変更をします。

3df310 → E100F400

Page 17: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-5-

2.1.2. コンポーネントの選択とシステムへの再接続 1. Component…のボタンをクリックします。

FlowDirectionValve V7 のチェックを外し、Sample pump P-950 をチェックします。 pH 電極を使用する場合は、pH cell をチェックします。OK ボタンをクリックします。

2. OK ボタンをクリックします。

Page 18: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-6-

3. Close ボタンをクリックします。

4. System Control より System → Connect…

5. System 1 をクリックし、ハイライトにして、OK ボタンをクリックします。

Page 19: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-7-

6. System Control 1-System 1 のウィンドウに Informational: Instruments are ready.が表示されます。

Clear All ボタンをクリックします。

2.1.3. ディレイボリュームの入力 1. UV モニターからフラクションコレクターまでのディレイボリュームを入力します。

System → Settings…

2. Specials をチェックし、FracParameters より

DelayVol 0.775ml(pH 電極なし)または 0.924ml(pH 電極あり) TubeChange Accumulator

OK ボタンをクリックします。

Page 20: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-8-

2.2. 流路の変更 2.2.1. 各コンポーネント間の配管 1. インジェクションバルブの 1 とカラム選択バルブの中央のポートを 0.75mmΦ・27cm※で接続します。

pH 電極を使用する場合は pH セルを 0.75mmΦ・11cm で配管します。 ※0.75mmΦ のチュービングを、付属のチューブカッターを用いてそれぞれの長さにカットします。

0.75mmφ270mm

pHG13(0.75mmφ110mm)

Page 21: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-9-

2.2.2. サンプル添加のための配管 《カラムへのサンプル直接添加(Direct Loading)からサンプルループへのマニュアルサンプル充填配管へ》 ÄKTA Crystal では、Injection バルブは Direct Loading 配管になっています。サンプルループからサン

プルを添加する場合は配管を変更してください。 1. Injection バルブのポート 2、3、6 のコネクターおよびチューブ(②と③)を外します。

2. Injection バルブのポート 2 と 6 にサンプルループを接続します。ポート 3 にインジェクションフィルポートを

接続します。

Page 22: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-10-

インジェクションフィルポート 3. スーパーループを使用する場合はサンプルループの替わりに、スーパーループを接続します。ボトムチャン

バー側(0 メモリ側)をポート 2 へ接続します。スーパーループ使用の場合はインジェクションフィルポートの替わ

りにルアーロックコネクターを直接ポート 3 に接続すると、スーパーループへのサンプル充填がしやすくなりま

す。

Superloop ルアーロックコネクター 注意:スーパーループの耐圧は、10ml と 50ml は 4MPa、150ml は 2MPa になります。スーパーループよ

り耐圧の高いカラムを使用する場合は、スーパーループの耐圧をカラム耐圧に変更してメソッドを作成し

てください。

Page 23: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-11-

2.2.3. カラムへのサンプル直接添加(Direct Loading)のための配管 《カラムへのサンプル直接添加(Direct Loading)配管》 ÄKTA Crystal では、Injection バルブは Direct Loading 配管になっています。ÄKTAexplorer 100 でカ

ラムへのサンプル直接添加を行う場合は、ÄKTA Crystal の配管のままご使用できます。

2.2.4. 流路のエア抜き 1. サンプルバルブ V5 に下記の溶液を接続します。

S6 : 脱気超純水 S7 : 96%エタノール S8 : 開始バッファー S1-S5 : サンプル

2. メソッド実行前に、サンプルバルブまでの S1(使用するライン S1-S5)のラインをサンプルで満たします。

System Control より Manual → Pump → Sample Flow 0.5ml/min → Execute

S2 から S5 を使用する場合は Manual → Flow path → Sample Valve S2(~S5) → Execute

サンプルバルブまで満たしたら、END ボタンをクリックして終了します。

3.メソッド実行前に、サンプルバルブまでの S6 のラインを超純水で満たします。 System Control より

Manual → Flow path → Sample Valve S6 → Execute Manual → Pump → Sample Flow 2ml/min → Execute

サンプルバルブまで満たしたら、END ボタンをクリックして終了します。

Page 24: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-12-

4. メソッド実行前に、サンプルバルブまでの S8のラインを開始バッファーで満たします。 System Control より

Manual → Flow path → Sample Valve S8 → Execute Manual → Pump → Sample Flow 10ml/min → Execute

サンプルバルブまで満たしたら、END ボタンをクリックして終了します。 5. Purge Sample Pump を実行して、サンプルポンプ内の空気を抜いてください。

System Control より File ↓ Instant Run → Wizard → Run Main Selection ↓ Purge Sample Pump → Run Next → Start

Page 25: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-13-

2.2.5. ÄKTAexplorer 100 で(Direct Loading)のメソッドを作成する場合の注意 Wizard でのメソッド作成時、サンプル添加法 Sample Pump Direct Loading を選び、 A;□S8 - Rinse Sample FlowPath(20 ml) B;□S8 - Complete Sample Loading(10 ml) にチェック√を入れた場合、必ず以下の編集を行ってください!

A;□S8 - Rinse Sample FlowPath(20 ml)を選択した場合 <手順> Method Editor 画面より、 ① Wizard によるメソッド作成を 終ページまで進め、File ↓ Save As… でメソッドを保存する

② 保存したメソッドを Open した状態で、画面情報のテキストモードアイコンをクリックする ③ Block Rinse sample FlowPath の行を右クリック↓Cut を選択する ④ Block_Prepare_Sample_Load をダブルクリックで開き、0.00 Flow 0 の行をハイライトした状態で右クリッ

ク↓Paste を選択する ⑤ 編集後の同ブロックは以下のようになっていることを確認し、File↓Save する(終了)

B;□S8 - Complete Sample Loading(10 ml)を選択した場合 <手順> Method Editor 画面より、

① A 同様にテキストモードを表示 ② Block Complete Sample Load の行をダブルクリック ③ 0.00 InjectionValve Load の行をクリックしてハイライトし、画面下方にて Instructions;Flowpath ↓

Injection Valve、Parameters;Inject を指定し、ボタンをクリック ④ (10.00)#Complete Sample Volume….の行をハイライトし、Instructions;Pump↓; SampleFlow、

Parameters;0 と選択し、ボタンをクリック ⑤ ④の行をハイライトした状態で、Instructions;Flowpath ↓ Injection Valve、Parameters;Load を選択

しボタンをクリック ⑥ ⑤の行をハイライトした状態で、Instructions;Other ↓ EndBlock ⇒ ボタンをクリック ⑦ File↓Save する(終了)

← ここへブロックが Paste 移動された状態です

Instructions Parameters Insert、Change ボタン

Page 26: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-14-

3. ÄKTAexplorer 100 から ÄKTA Crystal への変更

3.1. UNICORN の変更(ÄKTAexplorer 100 から ÄKTA Crystal) 注:ÄKTA Crystal 仕様では、pH 電極を使用することはできません。

3.1.1. システムからの切り離しとストラテジーの変更 1. System Control より

System → Disconnect…

2. Leave Control of System 1 のウィンドウが表示されます。OK ボタンをクリックします。

Page 27: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-15-

3. UNICORN Main Menu から Administration → System Setup…

4. System 1 のアイコンをクリックし、ハイライトにして、Edit ボタンをクリックします。

Page 28: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-16-

5. Edit System が表示されます。Strategy の変更をします。 E100F400 → 3df310

6. OK ボタンをクリックします。

Page 29: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-17-

7. Close ボタンをクリックします。

8. System Control より System → Connect…

9. System 1 をクリックし、ハイライトして、OK ボタンをクリックします。

Page 30: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-18-

10. System Control 1-System 1 のウィンドウに Informational: Instruments are ready.が表示されます。

Clear All ボタンをクリックします。

3.1.2. ディレイボリュームの入力 1. UV モニターからフラクションコレクターまでのディレイボリュームを入力します。

System → Settings…

2. Specials をチェックし、FracParameters より

DelayVol 0.775ml (pH 電極なし) TubeChange Accumulator

OK ボタンをクリックします。

Page 31: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-19-

3.2. 流路の変更 3.2.1. 各コンポーネント間の配管 1. インジェクションバルブの 1 とカラム選択バルブの中央のポートのバイパスチューブ 0.75mmΦ・27cm を外します。

pH セルと 0.75mmΦ・11cm(G13 チューブ)を配管から外します。下記のように配管します。

Page 32: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-20-

3.2.2. サンプル添加のための配管 《サンプルループへのマニュアルサンプル充填配管からカラムへのサンプル直接添加(Direct Loading)へ》 ÄKTAexplorer 100 使用から ÄKTA Crystal への変更にともない、Direct Loading 配管にしてください。

1. Injection バルブのポート 2 と 6 のサンプルループを外します。

ポート 3 のインジェクションフィルポートを外します。

インジェクションフィルポート

Page 33: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-21-

2. 図のように Injection バルブのポート 2、3、6 にコネクターおよびチューブ(②と③)を接続します。

3.2.3. 流路のエア抜き 1. サンプルバルブ V5 に下記の溶液を接続します。

S7 : 96%エタノール S8 : 開始バッファー S1-S6 : サンプル

2. メソッド実行前に、サンプルバルブまでの S1(使用するライン S1-S6)のラインをサンプルで満たします。

System Control より Manual → Pump → Sample Flow 0.5ml/min → Execute

S2 から S6 を使用する場合は Manual → Flow path → Sample Valve S2(~S6) → Execute

サンプルバルブまで満たしたら、END ボタンをクリックして終了します。 3. メソッド実行前に、サンプルバルブまでの S8 のラインを開始バッファーで満たします。

System Control より Manual → Flow path → Sample Valve S8 → Execute Manual → Pump → Sample Flow 2ml/min → Execute

サンプルバルブまで満たしたら、END ボタンをクリックして終了します。

Page 34: ÄKTA Crystal ÄKTAexplorer 100 › tech_support › ...UNICORN 4.12 版 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合の注意 ÄKTA Crystal でB) Affinity (Gradient) を行う場合は、下記の編集を必ず行ってください。

-22-

4. Purge Sample Pump を実行して、サンプルポンプ内の空気を抜いてください。 System Control より

File ↓ Instant Run → Template → Purge Sample Pump → Run Next → START