presentacion jica 18.01.17 lina j...2015~2016年のエルニーニョ:...

Post on 01-Jun-2020

2 Views

Category:

Documents

0 Downloads

Preview:

Click to see full reader

TRANSCRIPT

水・衛生セクターエルサルバドル

エルサルバドル環境省

東京、2017年1月27日

国土の特徴と人口

• エルサルバドルの概要

• 面積:21.041 km²• 人口640万人

• 首都:サンサルバドル

• 都市部の人口:390万人(62.3%)

• 地方の人口:220万人(37.7%)

• 国の人口密度:308人/km²

• サンサルバドル首都圏

• 面積:589.91 km²• 首都圏人口:230万人(36.4%)

• 首都圏人口密度:3,952人/km²

首都圏および他の自治体の人口密度が高いため、この地域における水資源の管理に強い

圧力がかかっている。

地域の脆弱性

IPCC第5次評価報告書において、中央アメリカはその位置と地形から伝統的に

地理的・気候的な脅威にさらされやすい地域であり、人間が定住するには非常に脆弱な地域であると明示されている。さらに、気候変動の影響を非常に受けやすい熱帯地域であるとされている。

2015~2016年のエルニーニョ:もっとも規模が大きいものの一つ

-2.5

-1.5

-0.5

0.5

1.5

2.5

19501954195819621966197019741978198219861990199419982002200620102014

SS

T A

nom

aly

in D

egre

es C

SST Anomaly in Niño 3.4 Regionエルニーニョ1997~1998

エルニーニョ2015~2016

エルニーニョ

ラニーニャ

エルニーニョ1982~1983

エルニーニョの間だけではない:エルサルバドルでは2012年から毎年

干ばつが起こっている。

• 他の中央アメリカの国と同じくエルサルバドルにとっても2014年の干ばつはエルニーニョの2015年と同じくらいひどいものだった。

エルサルバドル:雨季の間に連続して降水のなかった日数、

2014年7月4日~2014年8月3日

People affected (million)2014 2015

エルサルバドル 0.8 0.7グアテマラ 1.5 1.5ホンジュラス 1.0 1.3Source: http://www.redhum.org/

小幅な現象:気温の上昇

• エルサルバドルで気温はこの60年で1.3C上昇した。

• 高温によりトウモロコシ栽培の生産性が落ち、コーヒー豆の産地(国内最大の森林)での生産性もかなり低下する見込み。

温度(C)

生産

性(トン

/ha)

アウアチャパン

ラパス

サン・ビセンテ

カバニャス

ラ・ウニオン

サンタ・アナ

チャラテナンゴ

モラサン

ソンソナテ

クスカトラン

サン・ミゲル

ウスルタン

ラ・リベルタ

サンサルバドル

最悪なことはまだ起こっていない:気候変動が近い将来元に戻ることはないかもしれない。しかし変動を小さくすることはできる。

• 前例のない干ばつのリスク(Cook et al., 2015)• 変動は熱帯地域に先にやってくるだろう(Mora et al., 2015)

排出シナリオRCP 8.5で2100年に予測される深度

30 cmの土壌水分

作製:NASAゴダード宇宙飛行センター

アンカレッジ

ホノルル

サンフランシスコ

メキシコシティ

ニューヨーク

ワシントンDC

オーランド

ボゴタ

サンティアゴ

リオデジャネイロ

レイキャビク

ロンドン

ローマ

モスクワ

バグダッド

カイロ

ラゴス

ナイロビ

プレトリア

ムンバイ

北京

東京

バンコク

ジャカルタ

パース

マノクワリインドネシア

流域2015年

5月2015年

6月2015年

7月2015年

8月 2015年 9月 2015年10月

2015年11月

2015年12月

レンパ川 主な河床(上流)

シタラ、パソ・デル・オソ(Paso del Oso)、エル・サポティージョの流速測定所

0%

60~80% 65~80%

66~87% 26~31% 52% 0% 0%

西部地方30%未

満20~30% 40%未

満60%未満 30%未満 2%未満 25%未満 58%未満

パス川 0% 30% 40% 60% 30% 0% 25%58%未満

沿岸地方 30% 20% 0% 0% 13% 2% 0% 25%

中央地方 0% 40% 50% 60%47% 0% 0% 2%

東部地方30~90% 50~95% 60~

94% 54~70% 55~76% 12~84% 0%

グランデ川 サン・ミゲル 30% 50% 60% 70% 55~60% 12~36% 0%0%

トロラ 90% 95% 94% 54% 70% 39% 0% 0%

ゴアスコラン 70% 95% 70% 60% 76% 84% -- --

干ばつの結果水の干上がりが起こり、エルサルバドル東部では川の流量が大きく減少し、90%を越える箇所もあった。

エルサルバドルにおける水セクターへの影響

水セクターは非常に不安定である。

エルサルバドルの水セクターの特徴

1. 組織は脆弱でばらばら。旧式の規則。

2. 不十分な普及と利用

3. 流域の悪化

4. 質の低下

• 指導機関がない• 水に関する一般法がない• 多部門での管理• 法的枠組みの二重性と空白• 部署間の連携が弱い

• 管理のための調査や技術的な能力の不足

組織は脆弱でばらばら旧式の規則

水セクター

12の期間

指導機関がない

12の法律

4つの規則

1つの条例

人間による消費

上下水道公社、保健省、経済省、環境天然資源省、

自治体

農業・牧畜

農牧省、保健省、水産開発局

産業

環境天然資源省、上下水道公社

エネルギー

電力・通信総合監督庁、レンパ川水力発電実行委員会、環境天然資源省

レクリエーション

観光省、環境天然資源省、自治体

生態系

環境天然資源省、農牧省、水産開発

局、観光省、自治体

水の利用に関する機関や規則

二重性、空白、矛盾

連携、管理、規則遵守の不備

調査や能力の不足 資源の質の不備や低下

資源の不十分な普及と利用

需要の充足が不十分

• 普及:限られた水源• 地下水への依存度が高く、コストが大きい。• 国境を越えた水資源への依存度が高い(33%の水資源が国境を越える川からのもの)。

• 水資源を管理するための公的政策や仕組みの不足

• 利用:旧式のシステム(50年以上前)• 技術の開発・採用不足• 平均47%の漏水により給水サービスがたびたび中断される。• 地方の23.7%と都市部の12.6%で「あまりよくない」給水栓から給水されている。

• 地方の2,200以上の水管理組合で経験的な管理がなされている。• 水資源の有効活用に不利な料金システムと補助金システム

給水サービスの提供者水源と利用

都市部

• 上下水道公社、最大手のサービス提供者(都市部)。168の自治体(49.6%)。

• 262の自治体のうち94は他の事業者がサービス提供者である。

• 上下水道公社は住宅に水道を引いたり簡易水栓(公的な壺と噴水盤)により国全体で3900万人(63.4%)に水を供給している。

• 都市部では、上下水道公社により89.6%が飲料水・下水設備にアクセスできている。

地方

• 共同体ではコミュニティー開発地域組織、水委員会等さまざまな法的形態が組織されている。

上下水道公社システムの有効性

• このシステムの年間消費量は1億9200万立方メートルである。

• 47.4%の漏水

• サンサルバドル首都圏でもっとも効率の良い地域では57.8%である。

首都圏(サンサルバドル首都圏)での水の年間消費量は1億1750万立方メートル首都圏(サンサルバドル首都圏)での水の年間消費量は1億1750万立方メートル

下水設備

• 自治体の67.6%(177)にどんなタイプの衛生的な下水設備もない。

• 下水設備のある85の自治体は上下水道公社によって設置されている(全自治体の32.4%)

• 全国で3.5%の家庭にどんなタイプの下水設備もない。

• 上下水道公社は2600万人をカバーしている(国民の41.7%、大部分は都市部)。

• エルサルバドルの地方では適切な方法の乾式汲み取り式トイレ、改良型汲み取り式トイレ、堆肥化トイレといった基本的な下水設備が54%をカバーしている。

下水処理施設

• 下水処理施設は低効率であったり、メンテナンスに深刻な問題がある状態で稼働している。

• コストの回収を含めた運営モデルが欠けている。

• 125の下水処理施設がある。

• 91の施設が民間企業、25の施設が上下水道公社、9つの施設が軍や自治体によって運営されている

下水処理施設のうち

• 7%が閉鎖

• 4%が十分に機能していない

• 7%がデータなし

• 3%が建設中

• 79%が恒常的に稼働(Ambientec社、2008年)

11%の処理施設が閉鎖しているか十分に機能していない

流域の悪化

Desechos y aguas residuales sin tratar contaminan aguas superficiales contribuyen a la inseguridad hídrica

何らかの処理をされる下水は4.6%のみ

集落

浸食

固形廃棄物

農業活動

観光

火災

洪水

牛の牧草地

伐採

浸入地域

汚染された川

下水

レンパ川の細流

質の低下

質の低下

• 廃棄物の管理ができておらず製造業の廃棄物の質に関する情報がほとんどない

• 処理場の維持管理能力が低い

• 環境が許容する範囲を定めた責務が遂行されない

• 廃棄物の管理に関する規則が非常に緩い

• 固形廃棄物の取り扱いが不適切

• 水質モニター網が不十分

• 処理システムにおいて技術があまり採用されない

川に何が起こっているのか?

• 都市部の川はし尿を含んだ水と雨水を流すところと見なされている

• ごみ捨て場として使われている

• 生きた生態系という視点が欠けている

0

250,000

500,000

750,000

1000,000

1250,000

1500,000

1750,000

2000,000

A01SUCIO A09SUCIO A15SUCIO A24SUCIO

NM

P/1

00m

l

Coliformes fecales

2006-2007

2007

2009

2010

2011

OMS-AguasCrudas/Recreativo

5,000,000

現在の汚染レベル例:スシオ川、サンサルバドル首都圏

糞便性大腸菌群、銅などの金属やその他廃棄物による汚染が水質を悪化させ川の持つ能力を低下させている。都市部の川は現在し尿を含んだ水と雨水を流すところと見なされている。川はごみ捨て場として使われており、生きた生態系という視点が欠けている。

糞便性大腸菌群

WHO - 処理前の水/温泉

A01スシオ A09スシオ A15スシオ A24スシオ

大腸菌および有機物による汚染(BOD)

グアテマラ

太平洋

ホンジュラス

地図

大腸菌

ランベルト正角円錐図法NAD27

凡例

私たちは何をしているか?

24

地表への関係に応じて小流域ごとに分割した流域地形図

決定をするための基本的な・・・情報がある:最初の国家水計画

25

流域にある帯水層を含む地層

サン・ミゲルのグランデ川地下水塊

開発システム

凡例

サン・ミゲル、ガルデ

地下水塊

SA-07ESA-11ESA-12ESA-13ESA-14ESA-15ESA-16ESA-17ESA-19ESA-20ESA-21

基本地図作製

エルサルバドル国境

水圏境界線

都市部

水域

排水網

26サン・ミゲル帯水層涵養地域境界画定

水塊ESA-15帯水層涵養地域

27

等全水頭線や井戸や泉の位置を記載した地層流れの向き

水塊ESA-15水文地質学的機能

水バランス(100万立方メートル)ESA-15 サブ水塊1970/71~2011/12 現在の状況

シナリオ1現在の状況

+ QEco

シナリオ22017 + QEco

シナリオ32022 + QEco

シナリオ42022 +

Qeco + 気候変動

サブ水塊への流入 複数年平均(100万立方メートル/年)

雨水の浸透 45.2 45.2 45.2 45.2 46.2需要家から地下へ水を戻す 8.4 7.8 7.9 7.9 7.9

地下での側方移動(ESA-12から境界O.) 25.3 25.3 25.8 26.1 26.1総流入量 78.9 78.3 78.9 79.2 80.2

サブ水塊からの流出 複数年平均(100万立方メートル/年)

河床や湿地からの湧水 70.3 69.7 69.8 70.6 71.5リストに登録された泉 3.6 3.6 3.6 3.6 4.0

検出された最少の人工的な排出(ポンプ) 4.2 4.2 4.2 4.2 4.2検出された最少の不足分 0.8 0.8 1.3 0.8 0.5

総流出量 78.9 78.3 78.9 79.2 80.2開発指数の計算

開発指数 複数年平均(100万立方メートル/年)

検出された最少の人工的な排出(ポンプ) 4.2 4.2 4.2 4.2 4.2検出された最少の不足分 0.8 0.8 1.3 0.8 0.5

開発システムへの人工的な総排出量 5.0 5.0 5.5 5.0 4.7総流入量 78.9 78.3 78.9 79.2 80.2開発指数 0.06 0.06 0.07 0.06 0.06

35%の環境保全を行った場合の開発指数の計算

開発指数 複数年平均(100万立方メートル/年)

環境保全(35%) 27.6 27.4 27.6 27.7 28.1開発システムへの人工的な総排出量 5.0 5.0 5.5 5.0 4.7

利用できる資源 51.3 50.9 51.3 51.5 52.2開発指数 0.10 0.10 0.11 0.10 0.09

28環境保全や開発指数を含めた、すべての需要とそれを反映させた水塊の水バランス

29統合的水資源管理国家計画概要地図の頒布用ジオポータル

30

統合的水資源管理国家計画の書類データベース

31国土の概要

地質図

32国土の概要

地下水塊図

地表水資源の利用

年間平均降水量1,785 mm

特に山間部での降水は2,531.3 mmで、乾燥地帯でも1,177.9 mmである。

時期としては、93%が5月から10月に集中している。

360の河川、10の水圏、4の主な湖沼、4基の人工ダム地表水源利用可能

性地図

34

利用と需要

現在の中核都市の人口分布

地下水源一覧35

36利用、需要、強い要請の一覧

ごみ処理場、最終処分場、汚染された土地

農業活動に関するばらばらな要求への評価37

ばらばらな要求への評価。土地の利用(農業)

38井戸および掘削を強く要請されている井戸の一覧

地下水の汲み上げ

722,3

530,919128

20338.8

722,3

530,919128

20338.8

10の開発システムを加えた国の水バランス

シナリオ:現在の状況

39

12004,2

8334,6

利用できる資源(100万立方メートル/年)20338.8

サブ水塊への涵養

中間寄与

消費的使用

水域からの蒸発現在使用されて

いない余剰分(海へ流出)

その他

開発システムによる流出(100万立方メートル/年)

消費的需要と非消費的需要40

部門別年間総需要

供給

エネルギー

農業・漁業

養殖

産業

旅館業

41

UDA - ビジェリアス - 01

UDA - ラス・カニャス - 01および

02

UDA - サン・アントニオ - 01

2012

42

20222012

UDA - ビジェリアス - 01

UDA - サン・アントニオ - 01

UDA - メンデス -01

UDA - 排水溝 -サン・フアン -

01

UDA - ラス・カニャス - 01および

02

UDA - ラス・カニャス - 03

ZP3- ヒキリスコ湾洪水被害危険性地図。出典:環境天然資源省 - 環境監視総局

43

洪水被害危険性ZP3

洪水被害の可能性および危険性のある地域。ヒキリスコ湾 - ZP3の相補的地域の調査の一部。出典:統合的水資源管理国家計画 - 環境天然資源省

44

洪水被害危険性ZP3

45

ZP-4グランデ・デ・サンミゲル~ラ・ウニオンのコーヒー農園および管理ステーションの地表

0.000

0.005

0.010

0.015

0.020

0.025

0.030

0.035

0.040

H01CAÑAS H02VILLE H01GRAND H02GRAND H03GRAND H04GRAND

mg/

lCobre

2006-2007

2009

2010

2011

EPA-LMP Agudos PecesEPA-LMP Crónicos Peces

0.000

0.005

0.010

0.015

0.020

0.025

0.030

0.035

0.040

H01CAÑAS H02VILLE H01GRAND H02GRAND H03GRAND H04GRAND

mg/

lCobre

2006-2007

2009

2010

2011

EPA-LMP Agudos PecesEPA-LMP Crónicos Peces

銅の量(mg/l)ZP4

H01カニャス H02ビジェ H01グランデ H02グランデ H03グランデ H04グランデ

アメリカ環境保護局最大許容値 急性魚類

アメリカ環境保護局最大許容値 慢性魚類

CP-4の排出物50%DIANA

社の

排出物27%

TEXTUFIL社の

排出物2%

養鶏の

排出物21%

BODへの寄与

(Kg BOD)

有機物の70%が3企業によるものである

アセルウアテ川の水質シミュレーション

48

都市部の川の浄化計画

1

なぜ都市部の川をよみがえらせるのか?

アセルウアテ川はエルサルバドルでもっとも汚染された川と考えられている(環境天然資源省、2013年)。その上、主にサンサルバドルの

「ラ・マラガ」地区で数多くの洪水を記録している。

エルサルバドルの都市部の川の今の現実

• 都市部の川はし尿を含んだ水と雨水を流すところと見なされている。

• 固形廃棄物のごみ捨て場として使われている。

• 生きた生態系という視点が欠けている。

都市部の川:空間を回復するチャンス

• 都市部の川は街の中で自然な生態系を示す絶好の場所である。

• 住民にとっての憩いの場所であり、都市にとっては小さな肺である。

環境天然資源省は全国の主な河川に122の常設観測地点からなる観測網を備えている。水が飲用や灌漑等さまざまな用途に適しているかを評価するために水質指標(WQI)

を用いて水質の評価を行っている。

水質指標 2013年の結果

環境的水質

非常に良い

良い

普通

悪い

非常に悪い

WQI 計

凡例

河川

国境

水域

汚染物質を希釈するための水需要は高く、他のさまざまな用途に水を利用する際に悪影響を与えている

0.0

200.0

400.0

600.0

800.0

NOV DIC ENE FEB MAR ABR100万

立方

メート

乾季の月

乾季ZH-Iにおける需要と供給流量の関係

Aportación DEMANDA TOTAL

Caudal Base Demanda de Dilución

総需要量

希釈用の需要

供給

基本流量

0.050.0

100.0150.0200.0250.0300.0

NOV DIC ENE FEB MAR ABR100万

立方メートル

乾季の月

乾季ZH-IIにおける需要と供給流量の関係

Aportación DEMANDA TOTAL

Caudal Base Demanda de Dilución

総需要量

希釈用の需要

供給

基本流量

1 1 月 1 2 月 1 月 2 月 3 月 4 月

ZH パラメーター 年間(100万立方メートル)

1

地表水源 11686.4基本流量 3947.8海への流出 7738.6浸透 221.2

2

地表水源 3794.0基本流量 1943.0海への流出 1851.0浸透 1773.6

3

地表水源 3667.7基本流量 1372.3海への流出 2295.4浸透 709.0

0.0

50.0

100.0

150.0

200.0

250.0

NOV DIC ENE FEB MAR ABR

100万

立方メートル

乾季の月

乾季ZH-IIIにおける需要と供給流量の関係

Aportación DEMANDA TOTAL

Caudal Base Demanda de Dilución

1 1 月 1 2 月 1 月 2 月 3 月 4 月

1 1 月 1 2 月 1 月 2 月 3 月 4 月

供給

基本流量

総需要量

希釈用の需要

汚染物質を希釈するための水の需要は高く、水をさまざまな用途に利用する際に悪影響を与えている

ZH パラメーター 年(100万立方メートル)

1

地表水源 11686.4基本流量 3947.8海への流出 7738.6浸透 221.2

2

地表水源 3794.0基本流量 1943.0海への流出 1851.0浸透 1773.6

3

地表水源 3667.7基本流量 1372.3海への流出 2295.4浸透 709.0

0.0100.0200.0300.0400.0500.0600.0700.0800.0

NOV DIC ENE FEB MAR ABR

100万

立方メートル

乾季の月

乾季ZH-Iにおける需要と供給流量の関係

Aportación DEMANDA TOTAL

Caudal Base Demanda de Dilución

総需要量

希釈用の需要

供給

基本流量

1 1 月 1 2 月 1 月 2 月 3 月 4 月

0.0

50.0

100.0

150.0

200.0

250.0

300.0

NOV DIC ENE FEB MAR ABR

100万

立方メートル

乾季の月

乾季ZH-IIにおける需要と供給流量の関係

Aportación DEMANDA TOTAL

Caudal Base Demanda de Dilución

総需要量

希釈用の需要

供給

基本流量

1 1 月 1 2 月 1 月 2 月 3 月 4 月0.0

50.0

100.0

150.0

200.0

250.0

NOV DIC ENE FEB MAR ABR

100万

立方メートル

乾季の月

乾季ZH-IIIにおける需要と供給流量の関係

Aportación DEMANDA TOTAL

Caudal Base Demanda de Dilución

総需要量

希釈用の需要

供給

基本流量

1 1 月 1 2 月 1 月 2 月 3 月 4 月

• アセルウアテ川にはサンサルバドル首都圏の下水が処理されずに流されており、汚濁負荷は68%を示し

ている。一方、ラス・カニャス川からの工業排水の汚濁負荷は38%である。

• これに加えて、多くの固形廃棄物が不適切に投棄されており、汚濁負荷はBOD5/日で1,504~3,386 kgとアセルウアテ川はエルサルバドル国内でもっとも汚染された川となっている。川を回復するためには汚濁負荷量を90%減らすことが求められている。

非常に汚染された河川

使用済みの水や工業排水で汚濁負荷が高い

未処理の家庭排水の排出

1

なぜ都市部の川を浄化するのか?アセルウアテ川はエルサルバドルの国土の3%を占めており、サンサルバドル県、ラ・リベルタ県、クスカトラン県を流れている。国の人口の26.3%がアセルウアテ川流域の都市に暮らしている。(公共事業省、2013年)

アセルウアテ川の汚染の現状

基準 分類

BOD5 ≥ 3 非常に良い汚染されていない

3 < BOD5 ≤ 6 良い生分解有機物含有量が低い地表水

6 < BOD5 ≤ 30 受容可能汚染の徴候がある。自浄作用があるか生物学的に処理された下水が排水されている地表水。

30 < BOD5 ≤ 120 汚染されている主に自治体由来の未処理下水が排水されている地表水

BOD5 > 120 非常に汚染されている自治体および自治体以外からの未処理下水が排水されて非常に悪影響を及ぼしている地表水

生物学的汚染による河川の分類

アセルウアテ川の汚染は主に都市部や工業地帯のスンパ川(río Sumpa)区間、トマジャテ(río Tomayate)川区間、エル・ピロ川(quebrada El Piro)区間に見られる。

スンパ川、ラス・カニャス高台地区改修工事

目的:産業、社会設備

短期 中期 長期 - 第1段階 長期 - 第2段階

意識向上、対話、遂行 衛生化、改修工事 アクセスしやすさ、設備 地域の発展 インパクト

一般的な活動

技術的な活動

都市部の川の監視

研究者・専門家チームの発足

産業界との対話と折衝

下水に関する専門的な法令

上下水道公社、環境天然資源省、保健省の合同調査実施

環境ジオ達成プラットフォーム

法令遵守

処理場の建設・再稼働

洪水災害に対する防災工事

都市部の浸透性を高めるための方策

河床のモニタリング

・水質

・法令遵守

資源管理:水、エネルギー

リスク管理

河床のモニタリング

・水質

・法令遵守

資源管理:水、エネルギー

リスク管理

アセルウアテ川の43%を浄化

270 kWの発電

地域住民のための公共・レクリエーションスペースへのアクセス

地域経済の発展

災害リスクの管理と予防

暴力の減少

意識向上や教育のためのキャンペーンやプログラム

(川の新しい文化)

公的機関、企業、市民社会の協力関係樹立

意識向上のための共同体スペース

川岸の手入れ

危険地域にある共同体の移住

水路の設計・整備

啓発 - 公共スペース

歩行者と自転車用の橋の建設

教育・レクリエーション設備の供給

公共交通システムへの接続

中小企業のメンテナンス・リサイクル推進

地域産業への支援となる起業の促進

アセルウアテ川浄化計画処理場設置の提案プロジェクトサイトの

概要

所在地:サンサルバドル人口:330,000人汚染原因:家庭排水、工業排水

起業、産業界との連携

教育・レクリエーション設備の供給

人の行き来の多い公共交通システムへのアクセス

可能性とチャンス

スンパ川、ラス・カニャス高台地区

マタサノ公園都市(URBANIZACION

JARDINESDEL MATAZANO)

ボスケス・デ・ラ・パス地区

(RESIDENCIALBOSQUES DE LA

PAZ) イロパンゴ空港

ソヤパンゴ

エル・ピロ川改修工事

目的:大都市レベルの公共スペースの設置

短期 中期 長期

意識向上、対話、遂行 衛生化、改修工事 アクセスしやすさ、設備 インパクト

一般的な活動

技術的な活動

都市部の川の監視

研究者・専門家チームの発足

下水に関する専門的な法令

上下水道公社、環境天然資源省、保健省の合同調査実施

環境ジオ達成プラットフォーム

河床の浄化(処理場の建設)

洪水災害に対する防災工事

都市部の浸透性を高めるための方策

河床のモニタリング

・水質

・法令遵守

資源管理:水、エネルギー

リスク管理

アセルウアテ川のすべての汚濁負荷量のうち5%を除去

45 kWの発電

サンサルバドル首都圏住民のための公共・レクリエーションスペースへのアクセス

災害リスクの管理と予防

経済発展

意識向上や教育のためのキャンペーンやプログラム(川の新しい文化)

共同体の作業・清掃グループの発足・組織化

意識向上のための共同体スペース

水路の設計・整備

歩行者と自転車用の橋の建設

川岸の手入れ

危険地域にある共同体の移住

啓発-公共スペース

教育・レクリエーション設備の供給

観光・文化スペースや芸術家コミュニティーの創出

都市型農業企業の創出

川沿いの住宅計画

アセルウアテ川浄化計画処理場設置の提案プロジェクトサイトの

概要

所在地:

サンサルバドル~サンタ・テクラ~アンティグオ・クスカトラン人口:50,000人汚染原因:家庭排水、工業排水

高い成長率の都市間を結ぶ

大都市レベルの公共スペースへのアクセス

可能性とチャンス

エル・ピロ川

ビセンテナリオ公園

サン・ベニート地区

アンティグオ・クスカトラン

トマジャテ川改修工事

目的:住民の安全 - 地域の発展

短期 中期 長期 - 第1段階 長期 - 第2段階

意識向上、対話、遂行 衛生化、改修工事 アクセスしやすさ、設備 地域の発展 インパクト

一般的な活動

技術的な活動

都市部の川の監視

研究者・専門家チームの発足

下水に関する専門的な法令

上下水道公社、環境天然資源省、保健省の合同調査実施

環境ジオ達成プラットフォーム

河床の浄化(処理場の建設)

洪水災害に対する防災工事

都市部の浸透性を高めるための方策

河床のモニタリング

水質

法令遵守

処理場で発生したエネルギーの管理

リスク管理

河床のモニタリング

水質

法令遵守

処理場で発生したエネルギーの管理

リスク管理

汚染の総量の10%を除去できる

90 kWを発電できる

地域住民のための公共・レクリエーションスペースへのアクセス

地域経済の発展

住宅の改善

災害リスクの管理と予防

暴力の減少

意識向上や教育のためのキャンペーンやプログラム

川の新しい文化と住民の安全

共同体の作業・清掃グループの発足・組織化

意識向上のための共同体スペース

水路の設計・整備

川岸の手入れ

危険地域にある共同体の移住

啓発 - 公共スペース

歩行者と自転車用の橋の建設

中小企業のメンテナンス・リサイクル推進

都市型農業企業の創出

地域産業への提言

中小企業のメンテナンス・リサイクル推進

地域産業への支援となる起業の促進

アセルウアテ川浄化計画処理場設置の提案プロジェクトサイトの

概要

所在地:サンサルバドル人口:100,000人汚染原因:家庭排水

教育・レクリエーション設備の供給

川の改修工事を中心とした地域の発展と起業

可能性とチャンス

トマジャテ川

スンプル地区(RESIDENCIAL SUMPUL)

ラ・カンピーニャ3地区(RESIDENCIALLA CAMPINA 3)

サンタ・ルシア

クスカタンシンゴ

実現した場合のインパクト:合計で汚染の80%を削減

汚濁負荷量BODkg/日

ソヤパンゴ下水処理場の設置40%の浄化

サンタ・テクラ、メルリオット、アンティグオ・クスカトランの産業界の環境基準の遵守80%の浄化

ラス・カニャス川

トマジャテ川

アセルウアテ川

(トマジャテ川とラス・カニャス川の寄与分を除く)

トマジャテ川下水処理場の再稼働と産業界の環境基準の遵守60%の浄化

現在のシナリオ0%の浄化

BODkg/日

アセルウアテ川の水質向上10年シナリオ

基準 分類

BOD5 ≥ 3 非常に良い汚染されていない

3 < BOD5 ≤ 6 良い生分解有機物含有量が低い地表水

6 < BOD5 ≤ 30 受容可能汚染の徴候がある。自浄作用があるか生物学的に処理された下水が排水されている地表水。

30 < BOD5 ≤ 120 汚染されている主に自治体由来の未処理下水が排水されている地表水

BOD5 > 120 非常に汚染されている自治体および自治体以外からの未処理下水が排水されて非常に悪影響を及ぼしている地表水

生物学的汚染による河川の分類

2

私たちはアセルウアテ川にどんな夢を見るのか?

http://agua.marn.gob.sv

どうもありがとうございました

top related