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15 K プロジェクトかま 姿( ) ( ) 文責:荒木 秀夫 (徳島大学大学院教授) vol.13 問合せ先/生涯学習課 スポーツ振興係 ☎ 57 ‐ 4850

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15

Kプロジェクトかま

や平均台に乗っていられるこ

とを目的にトレーニングをす

る人が多いのですが、それよ

りも、頭の状態をどうするか

ということがコオーディネー

ショントレーニングでは重要

な課題となります。

 さらに、第二の目的として、

高度なトレーニングでは、逆

に「頭を振る」ことを目的と

したコオーディネーショント

レーニングも登場してきま

す。そうすると、意外なトレー

ニングがバランストレーニン

グとして有効になります。

 このことは次回に触れるこ

とにしましょう。

頭部の位置変化が決定的に重

要であることを意味していま

す。つまり、身体が斜めにな

ろうと、横になろうとも、「頭

の位置は?」と、いつも問い

かけていることになります。

こういう話になると「そうい

えば…」と思い当たることが

ありませんか。

 

実際、頭を急激にいろいろ

動かしてみてください。どん

な状態になりますか。なぜ

か体の動きが止まりますね、

ちょっとした不安も感じるこ

ともあります。

 つまり三半規管が頭部にあ

るというのは、「目からの情

報を安定させることを目的と

している」というのがその答

えです。

 

それでは、今度は、頭を固

定して、体だけを動かしてみ

て下さい。すると、大した変

化を感じませんね。このよう

に、「バランスをとる」、「と

るようにする」ということは、

まず、第一の目的として、視

覚を安定させるということが

あげられます。

 スポーツの場面で考えてみ

ましょう。オートバイレース、

スピードスケートなどでコー

ナーを曲がる時の選手の姿勢

を想像してみてください。体

は、内側に傾いていますが、

頭部はどうで

しょうか。その

位置は地面に対

して垂直の方向

に立っています

ね。すくなくと

も、それに近い

状態にあります。

皆さんが横にな

りながらテレビ

を見ている状態

はどうでしょう。

腕で頭を支えて、

頭を斜めぐらい

には起こしてい

ませんか。

 

例えば完全に、

頭を横にして、

テレビを見ると、何となく見

づらくなりませんか?(

どう

でもいい番組を見ている時

は、真横でも気になりません

…)

。見たい番組、白熱した

場面では、横に寝ているどこ

ろか、起き上がって、正視す

ることがありますよね。

 つまり、スポーツに限らず、

日常生活においても、実は、

「頭部を起こす」ということ

は非常に重要な意味があると

いうことになります。バラン

ストレーニングでは、何とな

く体のバランスがとれる、バ

ランスボールやバランスボー

ドに乗っていられる、ロープ

~バランス能力と「頭部

の動き」~

 身体のバランスをとるため

の脳内の器官としては、三半

規管が最も代表的なもので

す。

 三半規管には、左右、前後、

上下といった三方向に細いパ

イプの輪があり、それぞれの

中に液体が満たされていま

す。頭部がいろいろな方向に

動くとパイプ内の液体の流れ

が変化し、三方向の揺れの情

報を得ることになります。こ

の情報を神経が脳に伝えるの

で、脳は、自分がどの方向に

動いたかを知ることができま

す。

 

ところで、この三半規管が

なぜ脳の中にあるのでしょう

か。なぜ胴体にはないので

しょうか…。これには、人間

のバランス能力を考える上

で、とても重要な意味があり

ます。

 

三半規管が「脳にある」と

いうことは、つまり、肩や腰

などの胴体(

体幹)

ではなく、

文責:荒木 秀夫(徳島大学大学院教授)

vol.13

問合せ先/生涯学習課 スポーツ振興係☎ 57 ‐ 4850