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TopicsキヤノンITSメディカルおよびキヤノンマーケティングジャパン、

介護予防事業所向けソリューション事業に参入 キヤノンITSメディカル株式会社は、介護スタッフによる高齢者の運動測定を効率化する、自社開発の運動機能測定システム「ロコモヘルパー」を発売し、介護予防事業所向けソリューション事業に参入する。キヤノンマーケティングジャパン株式会社は、グループ横断的な体制で運動機能測定システム「ロコモヘルパー」の販売・サポートを展開する。 厚生労働省は「健康日本21」において、今後の超高齢化社会における健康寿命を延伸するため、「ロコモティブシンドローム(運動器症候群、以下ロコモ)」の啓発活動に注力することを公表している。この動向から近年、介護予防事業所などでは高齢者の健康状態を把握するため、ロコモの判断基準となる開眼片足立ち・椅子の立ち座り・最大一歩などの運動を介護スタッフが定期的に測定し、高齢者やその家族に運動指導をしている。この運動測定では複数名の介護スタッフが高齢者を補助しながら、ストップウォッチやメジャーを使った手作業での測定を行っている。また、運動測定後はその結果を評価・改善レポートとして作成、加工する一連の業務があり、効率化が求められている。 新製品「ロコモヘルパー」は、Microsoft社の赤外線深度センサカメラ「Kinect」が認識した利用者の骨格情報から、ロコモの判断基準となる代表的な運動種目※1ごとに骨格の動きをデジタイズして自動測定、評価、記録する。また、測定結果のレポートを自動で作成する機能を有しており、介護スタッフの運動測定にかかわる業務を効率化することができる。さらに、録画機能により運動測定時の動画データを振り返ることができるため、運動測定後の確認や分析補助ツールとしても活用することができる。

※1 厚生労働省の介護予防マニュアルなどに準拠

【運動機能測定システム「ロコモヘルパー」の特長】1.高齢者の運動測定を省力化、簡単に自動測定 ロコモヘルパーでは、Microsoft社の赤外線深度センサカメラ「Kinect」が認識した利用者の骨格情報を入力情報とするため、利用者は運動測定のために特別なセンサを着用する必要がない。運動による骨格の動きから、運動種目ごとの「片足立ちの時間・高さ」「歩行速度」「椅子立ち座り回数」などを自動測定・評価・記録する。また、

介護スタッフのスキルに依存しない客観的なデータ収集を実現できるだけでなく、介護スタッフの測定業務における作業負荷を軽減し、その効率化を実現する。

2.評価レポート作成を自動化 前回の測定結果と対比したレポートを自動で作成できる。従来は、測定記録を紙やパソコンなどに手入力し、運動機能の改善動向のレポートを作成していたが、この一連の業務を自動化により効率化する。また、レポートはExcelで保存でき、介護スタッフの個別フリーコメント入力もできる。

3.運動測定の録画で記録を保管 運動測定の記録に加え、測定状況を録画する機能を標準で搭載しているため、測定数値と測定動画を対で保管する。運動測定記録を動画で振り返ることができるため、測定後に介護スタッフによる解析・照合・確認が円滑に行えるようになる。

☆キヤノンITSメディカル株式会社 事業企画室 TEL.03-6701-3612(直通)

運動機能測定システム「ロコモヘルパー」

「ロコモヘルパー」システム画面

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Topics佐賀大学農学部・佐賀県農林水産部・オプティムが三者連携による最新のIT農業に対する取り組みを発表 さる6月7日(火)、株式会社オプティム(以下、オプティム)と国立大学法人佐賀大学農学部(以下、佐賀大学)ならびに佐賀県農林水産部(以下、佐賀県)は、2015年8月に締結をした、IT農業に関する三者連携協定の実証実験の成果として、「IT農業の取り組み経過発表会」を開催した。 本発表会では、IoT・AIを活用した最新のIT農業の取り組みや経済効果予測、その効果を最大限発揮するための新しい機器、自動運転による害虫発見、農薬自動散布を実現する「アグリドローン」、ハウス内作物の全天球画像分析を実現するロボット「アグリクローラー」、生産者と消費者をつなげる野菜の新しいコンセプト「スマートやさい」などの紹介を行った。

■IT農業に関する三者連携協定とは IT農業に関する三者連携協定とは、2015年8月に、佐賀大学と佐賀県、オプティムとで「楽しく、かっこよく、稼げる農業」というコンセプトの下、世界No.1となるIT農業の実現を佐賀から行うべく締結した取り組みである。産学官の三者による連携協定を行うことで、各々がもつ技術の融合を図り、技術開発の効率化、加速化、高度化、そして、現場技術として、生産者の方に着実に役立つ技術の開発を目指している。本取り組みを通じて以下の3つのビジョンを達成するべく、三者で取り組んでいる。•世界No.1農業ビッグデータ地域を目指す。•ウェアラブルでつながる世界で一番、楽しく、かっこいい農業ができる地域を目指す。•IoTで安心・安全で美味しい農作物を届ける世界No.1県を目指す。

■自動でピンポイント農薬散布が行える「アグリドローン」 拡大するドローン市場において、産業へのドローン活用は農業分野が最も盛んな分野の1つとなっている。そこでオプティムではIT農業において有効な様々な機能を搭載したアグリドローンを開発し発表した(写真1)。

【アグリドローンの特長】•自動飛行機能 設定されたルートをドローンが自動で飛行するため、オペレータの負担を大幅に軽減することが可能。•カメラ切替え機能(近赤外線カメラ、サーモカメラなどマルチスペクトル撮影) ドローンに搭載されているカメラを用途に応じて切り替えることができる。•ピンポイント農薬散布 病害虫が発生している箇所へピンポイントで農薬を散布することで、不必要な箇所への農薬散布をせず、農作物を育てることができる。•害虫駆除 ドローンに世界初となるドローン対応殺虫器を搭載。害虫が活発に活動する夜間にドローン飛行を実施することで、農薬を使用することなく害虫駆除が行える。

■陸走型全天球カメラ「アグリクローラー」 「アグリクローラー」は(写真2)、ドローンでは撮影できないハウス栽培などで利用するための、陸走型全天球カメラである。本製品は陸走型であるため、天井などに取り付けられたカメラでは撮影できない葉の裏なども撮影することができる。発表会では、イチゴ栽培を行うハウス内にネットワークカメラや全天球カメラ、アグリクローラーを設置し、日中と夜間におけるイチゴの状態比較や生育の実態などの活用事例を紹介した。

■次世代型やさいコンセプト「スマートやさい」 「スマートやさい」とは、佐賀の地から届ける、IoTやドローン、スマートグラスなどを利用し、ITの力でスマートに育てられた、本取り組みの中で生まれた野菜のコンセプトである。「スマートやさい」では、野菜の生産から消費まで、スマートに自己紹介(トレーサビリティ、プレゼン)し、スマートにお客様との長い関係(マーケティング、評価)を作り、スマートに皆様を笑顔にすることを目指すものである(美味しさ、減農薬)。

写真2

写真1

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DJI JAPAN、「Phantom 4 メディア体験会」を開催

朋栄、FOR-A Post NAB 2016(全国内覧会)を開催

 DJI JAPAN株式会社は6月8日(水)、慶應義塾大学ドローン社会共創コンソーシアムの協力を得て、

「Phantom 4 メディア体験会」を慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)(神奈川県藤沢市)にて開催した。慶應義塾大学ドローン社会共創コンソーシアム代表で総合政策学部教授の古谷知之氏の挨拶で始まった同体験会は、DJI JAPAN株式会社マーケティングのパイロット・中村佳晴氏によるPhantom 4の商品説明および体験会と、ドローンを活用した事例や飛ばし方、安全面などについて説明が行われた。続いて、慶應義塾大学ドローン社会共創コンソーシアム事務局長で環境情報学部講師の南政樹氏によるセミナーでは、ドローンビジネスの展望や空撮ドローンを応用した大学教育、さらにDJIとコンソーシアムとで目指している「ドローン人材」の育成等について講演を行い、参加したメディアの記者も実際に体験フライトを行った。コントローラが無操作状態では

機体は空中でホバリングしているため、ドローンの操縦が初体験でも態勢の立て直しを落ち着いて対処できるなど、比較的容易に操縦ができる。

DJI JAPAN株式会社http://www.dji.com/jp

 株式会社朋栄は創立45周年を記念し、「FOR-A Post NAB 2016」と題した全国内覧会を東京会場を皮切りに東北、札幌、大阪、名古屋、福岡の6会場で順次開催

している。本内覧会では、米国ラスベガスにて開催された2016 NAB Showに出展した新製品を中心に展示を行っている。主な新製品は次のとおり。

● 4K対応ビデオスイッチャ「HVS-2000」:3M/E拡張カードをはじめ、4K2SIで動作可能な3D DVEなど各種追加オプションを展示。

● 12G-SDI対応ルーティングスイッチャ「MFR-4000」(仮称・参考展示):GearBox機能により3G-SDIとの相互変換も可能。

● 12G-SDI対応フレームシンクロナイザ「FA-9600」(仮称・参考展示)

株式会社朋栄 営業統括本部TEL:03-3446-3121(代)E-mail:[email protected]

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Topics自動認識技術者資格試験の受講者募集中

 日本自動認識システム協会では「自動認識技術」のさらなる発展と普及を図るべく、技術者資格認定試験を実施している。基本技術者資格認定講習・試験に関する開催概要は以下のとおり。

■第27回 基本技術者資格認定講習・試験 日  程:2016年7月8日(金)、7月9日(土) 会  場:早稲田大学理工学部(東京都新宿区) 定  員:100名 募集期間:6月8日(水)~ 6月29日(水)

■第28回 基本技術者資格認定講習・試験 日  程:2016年8月26日(金)、8月27日(土) 会  場:マイドームおおさか 会議室(大阪市中央区) 定  員:50名 募集期間:7月18日(月)~ 8月10日(水)

■第29回 基本技術者資格認定講習・試験日  程:2016年10月21日(金)、10月22日(土)会  場:早稲田大学理工学部(東京都新宿区) 定  員:100名募集期間:9月21日(水)~ 10月12日(水)

受験対象者:  新入社員・中堅社員・学生・一般社会人など受講・受験料: ①同協会会員企業に所属されている方 30,000円 ②非会員企業に所属されている方 50,000円 ③学生の方 30,000円 ④講習を受講せずに試験のみ受験される方 10,000円 ※テキスト不要の場合、①~③は6,000円引き

一般法人 日本自動認識システム協会TEL:03-5825-6651http://www.jaisa.jp/license/index.html

TopicsNDI技術セミナー2016京都・東京 開催

 株式会社島津製作所は、来る2016年7月8日(金)、13日(水)に京都・東京にて非破壊検査技術(NDI)をテーマとしたセミナーを開催する。 セミナーでは、4月に発売したマイクロフォーカスX線CTシステムとアプリケーションを紹介する予定である。

■京都会場日 時:2016年7月8日(金) 13:00 ~ 17:20     (受付開始12時30分)会 場:(株)島津製作所本社・三条工場研修センター 4F    43号京都市中京区西ノ京桑原町1定 員:60名(定員になり次第、締め切り)*参加費無料■東京会場日 時:2016年7月13日(水) 13:00 ~ 17:30    (受付開始12時30分)会 場:(株)島津製作所東京支社2F イベントホール    東京都千代田区神田錦町1丁目3定 員:60名(定員になり次第、締め切り)*参加費無料

■おもなプログラム【招待講演】◦「計測用X線CTのISO標準開発の動向」 阿部 誠(産業技術総合研究所)◦「電子部品のX線CT画像診断(故障解析での活用事例)」 中村典子(沖エンジニアリング株式会社)◦「X線CTおよび超音波顕微鏡による観察事例の紹介」 中山貴司(株式会社島津)◦ 「inspeXio SMX-225CTを用いた多孔質内物質輸送

現象の可視化解析」 植村 豪(東京工業大学)◦「LED実装技術の推移をX線画像で見る」 大西哲也(Grand Joint Technology)※ なお、東京会場のみ「東京ハイテクプラザ見学、パネ

ルセッション」あり。

株式会社島津製作所TEL:075-823-1986http://www.shimadzu.co.jp/

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Topicsアイ・ディ・ケイ、4K@60(4:4:4)、HDCP2.2対応HDMIネットワーク延長器を8月より販売開始

 株式会社アイ・ディ・ケイは、高解像度映像伝送のIP化を可能にするVIDEO OVER IP技術をベースとする4K@60(4:4:4)、HDCP2.2対応HDMIネットワーク延長器「NJR-T01UHD/NJR-R01UHD」、そして専用コントロールボックス「NJR-CTB」の販売を2016年8月より開始すると発表した。また、HDMI 4系統ネットワーク延長器「NJR-T04HD/NJR-R04HD」の販売を2017年1月より開始する。製品概要は次のとおり。

■NJR-01UHD(2016年8月発売開始予定) NJR-T01UHD/NJR-R01UHDはHDMI信号を光ファイバケーブルで長距離伝送するHDMIネットワーク延長器。フルハイビジョンの4倍の画素数となる高解像な4K@60映像信号を光ファイバケーブルで長距離伝送し、RS-232Cの双方向通信とLANの伝送にも対応。また、NJR-T01UHDに、NJR-R04HD(2017年1月発売開始予定)を受信器として組み合わせた場合は、4K解像度の映像を4分割してシンク機器に表示できる。

■NJR-CTB(2016年8月発売開始予定) NJR-CTBは、IP-NINJAR専用コントロールボックス。ネットワーク上からNJR-CTBにアクセスし、GUIでNJR-01UHD、NJR-04HDの統合管理および映像切り換え、ビデオウォール、マルチビューなどIP-NINJARの設定、制御ができる。

■NJR-04HD(2017年1月発売開始予定) NJR-T04HD/NJR-R04HDは、スキャンコンバータ内蔵のHDMI4系統ネットワーク延長器。4系統のHDMI信号を1組の光ファイバケーブルで長距離伝送し、RS-232Cの双方向通信とLANの伝送にも対応。 NJR-R04HDにNJR-T01UHD を送信器として組み合わせた場合は、4K解像度の映像を4分割してシンク機器に表示できる。

株式会社アイ・ディ・ケイTEL:046-200-0764  http://www.idk.co.jp/


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