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AG_File Tutorial-1
02.08.18
ART.GRAY.LABO
1
目 次
AG_FILE TUTORIAL—1 意匠計画編 .................................................................................................................2
基本事項 ................................................................................................................................................................... 2使用上のご注意 ....................................................................................................................................................... 2チュートリアルの表記 ........................................................................................................................................... 3
環境の設定 .................................................................................................................................................................... 4始めに環境を設定しよう ....................................................................................................................................... 4
平面図の作成 ................................................................................................................................................................ 5座標値から敷地図を作成しよう ........................................................................................................................... 5求積図を作ろう ....................................................................................................................................................... 8Plan が決まったら平面線形を割り付けよう....................................................................................................... 9各ポイントを座標で押さえよう ......................................................................................................................... 11道路の高さ(園路縦断)を検討しよう ............................................................................................................. 12造成断面図を作成して、土量を計算しよう ..................................................................................................... 15交点法で土量を計算 ............................................................................................................................................. 17凡例・数量表を作成しよう ................................................................................................................................... 19植裁樹種を選択しよう ......................................................................................................................................... 20
詳細図の作成 .............................................................................................................................................................. 24(アスファルト)舗装厚についての検討 ......................................................................................................... 24擁壁の展開図を描くときに ................................................................................................................................. 25円弧の長さを計算するときに ............................................................................................................................. 25
構造をチェック .......................................................................................................................................................... 26木製デッキの構造検討 ......................................................................................................................................... 26擁壁構造 ................................................................................................................................................................. 28重力式擁壁の構造検討 ......................................................................................................................................... 28もたれ擁壁の構造検討 ......................................................................................................................................... 29ブロック積擁壁の構造検討 ................................................................................................................................. 30石積擁壁の構造検討 ............................................................................................................................................. 32逆T擁壁の構造検討 ............................................................................................................................................. 34大型逆T擁壁の構造検討 ..................................................................................................................................... 35
データを DXF に出力しよう .................................................................................................................................... 37
2
AG_File Tutorial—1 意匠計画編
基本事項
AG_File Tutorial は「AG_File」の利用を実際の設計作業(業務)に即して解説したものです。
AG_File は、A&Aベクターワークス(以後 VW)と Microsoft エクセル(以後 Ex)を使ったラ
ンドスケープ(造園・土木)の設計・作図・積算等をサポートするファイル集で、基本的に Ex を
利用して数値の計算を行い、VW を利用して描画と数値の取得を行っています。また、データベー
スに関しては Windows と Mac の両環境で簡単に利用できることを考慮して、今回 FileMaker(以後
FM)用に作り替えました。このため利用に際しては VW と Ex 及び FM が必要です。
また、本ファイル集は、インターフェースのプログラムに過度の時間をかけるのではなく、必要
な機能を簡単に利用し、最大限の効果を生むことを目的として作成しています。このため利用に際
しては、実務的な知識はもちろんのこと、ある程度ソフト( Ex、VW、FM)の知識が必要と思わ
れます。
VW は、ランドスケープの設計での利用を前提とした場合、プレゼン的な着色図から詳
細図の作成までこなし、直感的な操作で使いやすい CAD であると思います。また Ver.9 に
おける内部精度の向上、Ver9.5 における描画スピードの向上は将来性を十分感じさせてく
れるバージョンアップだと思います。しかしこの CAD の持つワークシートの機能は、(当
然ではあるが)Ex と比べるとかなり貧弱で、使いにくいもとなっています。
Ex は実務における必需ソフトで、数値の計算に関しては何でもこなすものの、計算結果
の描画にはプログラムを組む必要があり、かつその作成したデータの CAD への取り込み
も必要となってきます。
よって、数値の計算は Ex を使って行い、図面の描画、図面情報の取得に VW を使うこ
とがもっとも生産性が高い方法であるとの認識の上で各ファイルを作成しています。
AG_File の作成(開発)は、Mac を使って行い、Win 用ファイルは、Mac ファイル作成後に Winフォーマットに変換していまが、文字化けやレイアウトの不備等、完全に修正出来ていない部分が
ある可能性があります。
また、作成環境は、VecterWorks8.-(Mac)、Microsoft Excel 98(Mac)、FileMaker Pro5(Mac)を使用して作成し、その後 VecterWorks9.- 等最新のバージョンで動作の検証していますが、同様
にバージョンアップによる不具合を解消できていないことも考えられます。ご容赦下さい。
使用上のご注意
AG_File の利用に際しては、下記条件に同意された上で使用してください。
1. このプログラムの著作権は、「(有)アール・グレイ建築研究室」にあります。他のネット
への転載、商用目的の配布を禁じます。
2. 当ファイルを使用した損害等には一切の補償に応じられません。致命的なバグの修正、バー
ジョンアップをする義務を負いません。
3. また、メールでのご意見、ご感想、質問、問題点(計算の間違い)等の指摘をお待ちしてお
ります。いただいたメールには、個人的に時間の許す範囲内で対応、修正いたします。
4. 継続的に利用される方は、ぜひユーザーの登録(無料)をお願いします。ユーザー登録をい
ただいた方には、バグの情報や新規公開ファイル等の案内を差し上げます。
AG_File を利用していただき、実務に役立つ様でしたら、その効率化の数パーセントでも私共に
仕事分けていただき、当サイトの継続をサポートしていただきたいと思います。ランドスケ
ープの設計や(AG_File を使った)部分的なサポートの他、AG_File の修正やフォーマットの
変更、独自のファイルやプログラムの作成等、有償でお引き受けいたします。
ご意見・ご感想等 http://www.aglds.com/BBS/siteBBS.htmlユーザーの登録 http://www.aglds.com/Info/Reg.html
(有)アール・グレイ建築研究室
濱松 良夫
3
チュートリアルの表記
各ファイルは内容ごとに分類してあります。ファイル名の最初の「数字」は各分類ごとの主要な
ファイルの通し番号を示しています。これには主に Excel と VecterWorks のファイルを連携して利
用するものが含まれています。またファイル名の最初の「・」は、簡易なメモ計算用のファイル、
ファイル名の後の「@」はマクロ(VBA)を含むExcel ファイル、ファイル名末尾の「M」又は「W」
は、それぞれ Mac 用、Windows 用のファイルを示しています(「M」又は「W」の無いものは、フ
ォーマット等の乱れはありますが、基本的にどちらでも問題ないと思われます)。
ファイル名末尾の「L」は、限定版(limited edition)として、利用を制限させていただきました。
マニュアル内の表記は以下を標準としています。
• ファイル名を「 」、内包するフォルダを | で区切って表記する。
• Ex 下部のタグのシート名を“ ”、カーソル名(コマンド名)を‘ ’で表記する。
• VW コマンドパレット、ワークシートを“ ”、コマンド名、シンボル名を‘ ’で表記す
る。
• メニューの選択を、「 」で示し、サブメニューは | で区切って表記する。また VW の
メニューは、「AGstyle」Workspaces を元に示しています。
Ex 計算書の表記は以下を標準としています。
• 青色文字色は入力値(欄)を示す
• 緑色文字色は標準で自動計算されるが、適宜修正の必要があれば数値を入力する。
• 赤色文字色は注意事項、(確認すべき)計算結果を示している。
• 下部タグのうち、“in~”は入力シートを示し、“to~”はデータの利用(VW へコピー&
ペースト)を想定している。又タグ名の最初の数値は成果品としての印刷出力を想定し、数
値はその順を示している。
• テンプレートにはサンプルの数値(青色文字)を入力しているので、使用に際しては青色文
字を消去(カットは不可)または上書きしてから利用して下さい(緑色文字等の計算式部分
は消去しないこと)。
• カーソルや行列のカット&ペースト、挿入、削除は、関連する計算のつながりが失われるの
で行わないで下さい。また入力値を移動させる場合は、「形式を選択してペースト|値」で
行って下さい。
• 入力の内容に関しては、適宜コメント(カーソル右上三角)を参照して下さい。
VW での図面の描画に対して、以下の点に注意して下さい。
• 標準(新規)のシート(ファイル)以外で同様の描画を行う場合は、描画するシートからリ
ソースパレットを使い、VW フォルダに置いた「AG_File」から必要な機能(コマンドパレッ
ト、ワークシート等)を取り込んで実行・描画させます。
• VW8.5(Mac)の場合、Ex シートから WV ワークシートへの数値のペースは、VW ワークシート
上のペースト位置を選択し、メニューから「編集|ペースト」を選択して(ショートカット
からでは選択カーソルのみにテキストがペーストされる)まとめてペースト出来ます。
• また Win の場合、内容によっては‘日付’形式になる等(理由はまだ調べきれていませんが)
うまくペーストできない場合があります。この場合、Ex データの範囲を横方向に大きくコ
ピーして、VW のリソースパレットを使って「AGcom」から“CopySeet”を読み込み(または、
新規のワークシートを作り)これに一度ペーストし、その中から必要な部分を目的の Data
ワークシートにペーストしてください。
このチュートリアルの他、ファイルに即して解説している「AG_File Manual」もご参考下さい。
4
環境の設定
始めに環境を設定しよう
AG_File を快適に利用するためにいくつかの設定をする必要があります。まずこの設定を行いま
しょう。
• 「V.WORKS」フォルダ内の「AGcom」ファイルを VW のアプリケーションが含まれる
「VectorWorks・・・・」フォルダに入れておきます。こうすることで、VW のリソースパレ
ットを開いたときに、最初の階層に「AGcom」が存在し、このファイルを開くことで各コマ
ンド(コマンドフォルダ)を作業中のファイルに取り込むことができます。
• 次ぎに「V.WORKS|Plig-ins へ」内の各ファイルを VW フォルダ内「Plug-Ins」フォルダに、
「V.WORKS|Workspaces へ」内の対象となるワークスペース(VW8.5 or VW9.5、Mac or Win)
を VW フォルダ内「Workspaces」フォルダにコピーしてください。その後 VW を起動させ、「作
業画面|設計」メニューからコピーしたワークスペースを選択(あるいは今までお使いのワ
ークスペースに必要な機能を追加する)します。
• その他の「AG_File」は、任意のフォルダにテンプレートとして保存し、必要に応じて開け
るように整理しておいてください。
− あるいは、特に通知もせずに、ファイルの修正等を行うことも考えられるので、その都
度ダウンロードしていた方がいいのかもしれません。
• 「C データベース」内の「a 植裁データベース」は、フォルダの内容を変えない状態(3つの FM ファ
イルと同じ階層に「・Data」フォルダ)でコピーしてください。
5
平面図の作成
座標値から敷地図を作成しよう
◎ 座標値を入力して、敷地図を作成します。
• VW で新たに敷地図を作成するには、「A設計サポート|a平面計画|3 平面線形シート」を開
き、VW の単位を座標値の単位(m又は mm)に設定します。
• 次ぎに“境界座標 Data”ワークシートに、描画する座標値を入力します。“境界座標 Data”
ワークシート一行目(原点)は、VW 上での原点(0,0)の座標で、通常は最初の測点(三
行目)を原点(0,0:標準でシート中央)として描画します。
• 座標値か数値 Data としてすでにある場合は、‘測点’‘X座標値’‘Y座標値’の順に“境
界座標 Data”ワークシートにペーストします。
• “境界座標 Data”ワークシートには、必ず‘測点’を入力する必要があます。これを入力
しないと、その測点で描画が停止します。また、境界線を多角形として描画しているため、
3点以上の測点が無い場合は境界線が描画されません。
• “敷地座標 Data”ワークシートへの入力が終わったら、“描画 com”内の‘←境界線描画’
コマンドをダブルクリックして境界線を描画させます。境界線を閉じた多角形とする場合は、
描画された境界線(多角形)を選択して、“データパレット”の‘多角形を閉じる’をチェ
ックします。
• “描画 com”内の‘←境界線描画’コマンドは、境界線、ポイント(シンボル)、及び測点
名を描画し、‘←線形描画’は境界線とポイント、‘←測点名描画’は測点名のみを描画し
ます。
• また、すでに作図しているファイルに敷地図を作成する場合は、リソースパレットより
「AGcom」ファイル内の“描画 com”と“WScom”パレット及び“境界座標 Data”ワークシー
トを任意のファイルに読み込んで行ってください。
6
• 座標値を描画させる場合、あらかじめ実際の座標値と VW 図面上の座標値を関連づけておけ
ば、新たな座標点を図面に作図する際にも、図面上の測点を実際の座標値に変換する際にも
利用できます。また実際の座標軸と VW 図面上の座標軸の方向が角度を持つ場合、この角度
差を計算することが必要になります。これを行うのが「A設計サポート|a平面計画|1 座
標変換」ファイルです。
• 「1 座標変換」ファイルを開いて、まず図面座標と実座標相互を変換する基準点を“実 in”
シートに設定します。基準点の設定は、‘変換基準点’に測点名、‘図面座標’に図面座標
値、‘実座標’に対応する実座標値を入力します(‘実座標’は下部に入力した Data 数値
より参照)。
• 図面上のX、Y座標軸が実座標軸と角度を持つ場合は、‘回転角θ’に実座標の座標軸に対
する図面座標の座標軸の角度を入力します(時計回りをブラス)。
• 実座標と図面座標の座標軸の角度が不明な場合は、以下のどちらかの方法で検証してくださ
い。
− 図面上に図形を描画して角度を計測
• 作図されている VW 図面の上の新たなレイヤーに、回転角=0°の測点(座標の解って
いる測点)を描画し、元の線形との角度を計測して回転角を求める。
− 「1 座標変換」ファイルの“+読込”で検討する
• “+読込”シートの実座標(青色文字)に任意の二点の測点(座標値の解っている測
点)の座標、図面座標(m単位の場合は緑色文字、mm 単位の場合は青色文字)にそ
の測点における VW 図面上の座標を入力する。入力する図面座標は VW 図面上での測
点(シンボル又は多角形、基準点))を選択して、“WScom”内‘→シンボル座標’
(‘→多角形座標’、‘→基準点座標’)を実行(ダブルクリック)して取得する
ことが出来ます。取得した座標が複数の場合は、そのワークシートを前面にして‘←
No 描画’を実行して測点名を図上に描画して No を確認します。また作成した(最
前面の)ワークシートは‘WS 削除’コマンドで簡単に削除できます。
• “+読込”シートに数値を入力すると、2点間の誤差及び、X方向を「タテ」とした
場合と「ヨコ」とした場合の角度差が計算され、このどちらかの角度を“実 in”シ
ートの‘回転角θ=’に数値コピーします。ただこの計算は現段階でパーフェクトで
ないため、誤って計算される場合があります。このため“実 in”シートに実座標を
入力後、‘to 図座標’の数値を VW の新規ワークシート(“WScom”内‘WS 作成(座
標)’コマンドを実行)にコピーして、“WScom”内‘多角形描画’等を実行して、
実際に描画させて検証してみてください。
• 「3 平面線形シート」にある‘境界座標 Data’ワークシートと、“WScom”内の‘座標 Data’
コマンドで作成するワークシートは、フォーマットが違う点に注意してください。前者は、
“描画 com”内コマンドに対応し、一行目の原点を 0 として、三行目より描画します。後者
は図面の原点を 0として一行目より描画します。
7
• 「1 座標変換」ファイルと合わせて使う場合は、“WScom”内‘座標 Data’コマンドで作成
するワークシートを使用して、“WScom”内‘←多角形描画’‘←選択図形配置’ (境界点
シンボル等の配置)‘←No 描画’コマンドを使って描画します。
•
8
求積図を作ろう
‘←境界線描画’で作成した敷地は、多角形で作成されることから、これを選択してデータパ
レットを表示させることで面積の確認は出来ますが、求積図では三斜を切って計算根拠を作成する
必要があります。
三斜図を作成するには、(新しいレイヤを作成し)三斜計測ツール を使って図形上(敷
地)の三点をクリックすることにより、三斜図の作成、ワークシートへの数値(底辺、高さ、面積)
の取り込みと、三斜面積の計算、集計計算を行わせます。
いきなり三斜計測ツールを使って三点クリックを行っても、新規のワークシートが作成され、
数値が入力されますが、その前に以下の設定を行ってから三斜図を作成しましょう。
• VW の単位の設定を「メートル」に設定します。「メートル」に設定しない場合、長さが「ミ
リ」で入力され、面積が「ミリ平方」として計算されて大変なことになります。
• “WScom”内の‘WS 作成(三斜)’コマンドを実行させ、空の三斜ワークシートを作成しま
す。必要な場合は、このシートの一行目に前記号(A列)、開始番号(B列:通常1)、後
記号(C列)、±(D列:集計の増減)、計算単位(E列:小数点以下数)を入力します。
• 三斜図上に描画される No を○などで囲みたい場合は、任意の図形(○等)を「前記号 +‘番
号枠’+ 後記号」(前記号が「a」の場合、シンボル名は「a 番号枠」)という名前のシン
ボルを登録しておけば、三斜 No の文字列位置中央にそのシンボルが配置されます。
• 三斜計測ツールを選択して、2 点クリック(底辺)の後に頂点をクリックすると、最前面の
ワークシートの設定に従って‘三斜-外線’クラスに、底辺の直線が‘三斜-底辺’クラスに、
高さ(垂線)が‘三斜-高さ’クラスに、底辺及び高さの数値が‘三斜-数値’クラスに、三
角形の中心に三斜 No(デフォルトのクラス)が作成され、ワークシートの空白最上行に‘No’
‘Length’‘High’が入力され、‘Area’にその面積が、その右に集計が計算されます。
• 作図された図形と文字は、各クラスの設定を変更することで、表示・非表示、線の太さや破
線の設定を行うことが出来ます。
• 作成した三斜ワークシートの数値を Ex の「4三斜シート」に取り出す場合は、対象行の‘No’
~‘±’(A~D列)の数値をコピー(メニューよりコピーを選択)して、Ex の「4 三斜シ
ート」の“in”シートの‘番号’~‘+-’にペーストして、‘名称’を入力することにより、
Ex の面積計算書が作成できます。
9
Plan が決まったら平面線形を割り付けよう
Plan が決まったら、平面図を割り付けましょう。平面図の割付で、寸法線と角度で割り付ける
と図面が煩雑になる曲線の割付は、IP 点と半径を設定して割り付けます。
• IP 点と半径で割り付けるには、園路中心線などの割り付ける線形を作成し(園路中心線及
びアールを先に設定して園路を描く方が標準だと思われますが)、始点側から始終点と IP
点(折れ点)に任意のシンボル(又は基準点か多角形)を配置します。
• ファイルの単位が「ミリ」であることを確認して、配置したシンボル(又は基準点か多角形)
を全て選択して(シンボル以外のものが含まれていてもOKです)、“WScom”内の‘→シ
ンボル座標’(又は‘→基準点座標’か‘→多角形座標’)コマンドを実行させて、ワーク
シートに選択されているシンボル(又は基準点か多角形)の図面上での座標を書き出します。
• 座標は配置されている階層順(前後関係:最背面が最初)に書き出され、その順に No が設
定されます。書き出した位置(順序)を確認するため“WScom”内の‘←No 描画’コマンド
を実行させて、仮の No を確認します(確認後仮 No は消しておきましょう)。
• 書き出したワークシートの座標値をコピー(メニューよりコピーを選択)して、Ex の「a 平
面線形・座標」内の「2 線形縦断」ファイルを開き、“in”シートの‘図面座標’にペース
トし、‘IP.No’の一列目に「BP.No」、その下に IP 点の番号を入力していきます(IP 間距
離の一番下の測点は空白にしておきます)。
• 座標値を入力すると、入力した IP 間の距離及び角度が計算され、ここに各 IP のカーブの半
径(R)を入力します(IP 点にアールを設定しない場合は空白のまま)。半径を入力する
と、「TL」「CL」が計算され、計算上半径が大きすぎる場合(IP 距離内に TL が収まらない
場合)、備考の右欄に「×」が表示されます。この場合入力した半径をもっと小さな値に修
正して下さい。
• 全ての半径を入力し、必要ならタイトルを入力して、“曲線”シートを表示すると、曲線の
割付表が作成されています。この表の対象範囲をコピーし、VW にコピーして曲線の割付表
を作成します。
− Ex の表を VW にペーストする場合、Mac では標準で線と文字のデータとしてペーストさ
れますが、Win では Pict(絵)としてペーストされます。この場合 VW の図面にペース
トするのではなく、Ex と同様のフォーマットのワークシートを作成して、このワークシ
ートにペーストすることにより、曲線表を作成することが出来ます。
10
• 線形の割付図面上に測点(BC天と EC 点)を配置するには、Ex“to 座標”シートの「座標 Data
へペースト」内の対象範囲を VW ワークシートにコピーします。コピーするワークシートは、
先程書き出した“座標 Data”ワークシート(今後必要ないと思います)にオーバーライト
しても、また新たに作成した別名の“座標 Data”ワークシート上でも OK です。ペーストし
たワークシートを前面にした状態で、座標点に配置する図形(シンボルを選択または図形)
を選択し、“WScom”内の‘←選択図形配置’ コマンドを実行すると、座標位置に選択した
図形が配置されます。
− 基準点となる図形がとんでもないところに描画される場合は、Ex“in”シートでの‘+-’
の計算が間違っています。これはIP 点での折れる向きを自動的に計算するものですが、
座標の位置によって間違って計算されることがあります。この場合、“in”シートで‘+-’
の内容を確認(始点方向より時計回りが「+」、反時計回りが「-」)し、間違いを修正
した後、再度“to 座標”シートの「座標 Data へペースト」内の対象範囲を VW ワークシ
ートにコピーして図形を配置してください。
• “座標 Data”を使って園路を描画することも出来ます。この場合、“座標 Data”シートを
前面にした状態で“WScom”内の‘←多角形描画’コマンドを実行させて、多角形を描画さ
せます。この多角形(または、この多角形を同位置に複製したもの)の折れ点を「2D 変形」
ツールを使って「フィレットポイント(R=0)」に変更すると、計画する園路中心線の多角
形を作ることが出来ます。これを両方向に、園路の幅員分「オフセット」することで、園路
線形を描画することが出来ます。
• 園路の No 測点(通常 20m ピッチの測点)は、座標値からは描画できません(計算が面倒な
ので)、これを描画する場合は、始点から終点までの多角形を作成して、VW の‘パス複製
ツール’を使い、配置する図形を選択して、複製間隔を数値指定、端点からの距離を「0」
として図形を配置してください。
11
各ポイントを座標で押さえよう
CAD 上での作図図面における座標値(図面座標)と実際の座標値(実座標)の数値の変換は、
「A設計サポート|a平面計画」 内の「1 座標変換」ファイルを使います。
• 「1 座標変換」ファイルを開き、“実 in”シートの‘X軸方向’‘実座標の単位’‘図面座
標の単位’を確認後、‘実座標 Data’に変換する基準点の座標の‘測点名’‘実座標 X’
‘実座標 Y’(青色文字)を入力します。
• ‘実座標 Data’入力後、座標を変換する基準点の‘測点名’を上部に入力(実座標値は下
部 Data が参照される)して、この点のX、Yの図面座標値を入力します。
• 実座標の座標軸と図面座標の座標軸が角度を持つ場合は、‘回転角θ=’にその角度(実座
標に対して図面座標が統計回りに「+」回転)を入力します。
• 実座標と図面座標の座標軸の角度が不明な場合は、前述した内容を参照下さい。
• 設定が正しく行われると、“to 図座標”シートに図面座標のリストが計算され、この座標
値を VW シートの“座標 Data”ワークシートにペーストすることで、“WScom”パレット内
のコマンドを使って基準点や多角形を描画することが出来ます。
• 図面上の座標(図座標)を本来の座標(実座標)に変換するには、変換したいポイントにシ
ンボルか基準点を配置し、これを選択した状態で“WScom”内の‘→シンボル座標’ (‘→
基準点座標’)を実行して、ワークシートに図面座標を書きだし、これをコピーして、作成
していた「1 座標変換」ファイルの“図 in”シートにペーストします。“図 in”シートの
各設定は、“実 in”シートの設定を参照しているため、特に修正しなくていいと思います。
• ‘図面座標 Data’が入力されると、“実座標”シートに実座標値が計算されます。
12
道路の高さ(園路縦断)を検討しよう
すでに作成している「2 線形縦断」ファイルを使って園路(道路)縦断図を作成します。
• ファイルを開き、“in2”シートを開いて各測点の‘地盤高’(現況高)及び始終点と曲点
となる測点の‘計画高’を入力します。
• 縦断の曲点にバーチカルカーブ(VC)を設定する場合は、一行目の‘VCL=’の次ぎに縦断曲
線長(バーチカルレングス)を入力します。
• 縦断曲線長を入力すると、曲点となる測点のVCL 列にバーチカルカーブ(半径)が計算され、
“to 縦断”シートの表の右に補正値が計算されて‘計画高’に補正値を含んだ高さ(‘仕
上高’-‘VCL’)が計算されます。
• VCL を設定しない曲点は、“in2”シートの‘VCL 有・無’に「-」を入力することにより、
この曲点の縦断曲線を取り消します。
− 縦断曲線の間隔が、縦断曲線長‘VLC’より小さい場合は、‘計画高’が正しく計算さ
れないので注意してください。
• 園路の No 測点(通常 20m ピッチの測点)等を設定する場合は、計算表下部の空白行の一行
目から‘測点’及び‘追加距離’を入力後、対象行を選択してメニューから「データ|並べ
替え…」を選択し、「E列(追加距離)」、昇順で並び替えてください。
− データを‘追加距離’で並び替えを行うことから、入力する追加距離は参照式ではなく
数値である必要があります。参照式を入力すると、並び替え後に参照セルが変わるため、
数値が変わってしまいます。
13
• 縦断図を作成するには、“to 縦断”シートの‘測点’「BP.」~「EP.」(‘勾配’が計算
されている行)までの対象範囲をコピーして、「A 設計 saport|a 平面線形・座標」内の「4
園路縦断シート」を開いて、“縦断 Data”ワークシートにペーストします。
• ペーストしたデータは、Ex シートで IP 番号を使って BC、EC の測点名を作成しています。
この為、半径の設定されていない IP 点の‘測点’が重なって作成されます(同じ追加距離
に「BC.No」「SP.No」「EC.No」が作成される)、重なった測点の内「BC.No」「EC.No」の
測点の行を削除してください。
− 測点名の修正及び行の削除は、Ex シート上で修正することも可能ですが、計画を変更す
ると、計算式を元に戻す必要があるため、処理が煩雑になると思われます。
• “縦断 Data”ワークシート1行目の各数値は以下の内容を設定しています。設定を変更す
る場合は、一行目の数値を変更してください。
• 1行A列 縦断図文字列最上段始点の高さ(1/1 スケール値)
• 1行B列 縦断図文字列タテ間隔(1/1 スケール値)
• 1行D列 縦断図横方向作図始点
• 1行F列 縦断図 DL 高さ(原点)
• 1行H列 縦断図の横/縦比率の(横方向の距離の倍率)
• “園路縦断 Data”のデフォルトのスケールは 1/100(横/縦=0.5、単位=メートル)となっ
てます。描画スケールを変更する場合は“登録画面”コマンド、又は画面左下の登録画面ポ
ップアップメニュー から描画する縦断図のスケールを選択し、図面内左側中央「DL=」
文字右側の基準点を原点に指示「画面|原点指示…」します。
• ワークシートの設定が完了したら、“園路縦断 Data”ワークシートを最前面にして“描画 com”
パレット内の‘←園路縦断 vcl’を実行(ダブルクリック)して縦断図を描画させます。
• 描画後に縦横スケールの三角形を修正し、文字入力部分を精査して(文字の背景は「無し」
に設定)、文字の重なった部分(単距離が近い測点部分)をナッジ等で移動させます。
• VC が設定され、「VCL/ +‘スケール値’+ / +‘横/縦比率’」の名前のシンボルがある場合
(例えば 1/100、横/縦比率=0.5 の場合、シンボル名「VCL/100/05」)、測点位置にそのシ
ンボルが配置されます。
• 勾配の描画は、変化点の高さとその区間の勾配が配置されるので、文字方向(例えば、作図
させた縦文字の勾配を、一度に横文字にする場合は、その文字を選択して、メニューから「文
字|AG 文字基準点…」を実行し、基準点を中心に移動させ、データパレット内の角度を「0」
にすれば、文字の方向を一度に変えられます)や勾配表示マークを訂正、追加して、お好み
にレイアウトしてください。
• 一枚の図面に何枚かの縦断図をレイアウトする場合は、リソースパレットでワークシートを
複製して、新たなワークシートを作成し、そのワークシートの1行D列の縦断図横方向作図
始点に開始位置を入力して、複数の縦断図を作成出来ます。この場合、一行目の‘DL’及び
‘縦横比率’は同じにします。
• 縦断図の描画が終わったら、カーブ要素を描画しましょう。Ex の“to 座標”シートの[曲
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線 Data へペースト]範囲(着色帯部分)の対象行をコピーし、VW の“曲線 Data”ワークシ
ートにペーストします。このシートの一行目も同等の内容の設定で、以下の内容を示してい
ます。
• 1行A列 曲線表描画始点の高さ(1/1 スケール値)
• 1行B列 縦断図文字列タテ間隔(1/1 スケール値)
• 1行C列 曲線表横方向作図始点
• 1行D列 文字横間隔(1/1 スケール値)
• 1行E列 縦断図の縦横比率の(横=距離倍率)
• “曲線 Data”ワークシートへの入力が終わったら、シートを最前面にして“描画 com”内‘←
曲線値’を実行して曲線値を描画させます。
• 描画されたカーブ要素の文字列を適宜移動、拡大縮小(スケールテキスト)してレイアウト
を整えて下さい。
• 縦断図の内容を修正する場合は、“縦断 Data”ワークシートの数値を直接修正し、再描画
させても出来ますが、Ex のデータを修正して、再度“縦断 Data”ワークシートにペースと
する方が間違いがないと思います。
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造成断面図を作成して、土量を計算しよう
造成縦断図を作成する際の、個人的なテクニックを紹介します(VW8.-では、内部精度が低いた
め、拡大しすぎるとフリーズしますが、VW9.-では、その心配もなく行えます)。
• 新規(又はフォーマットの作成された)に VW を開き、平面図に対して「ファイル|ファイ
ル共有」を選択して、Plan を選択し、対象となるレイヤーを参照(オプションは「手動で」
に設定した方が使いやすいと思います)します。
• 次ぎに、新たにレイヤを作成して「階層|レイヤリンク指定 」し、各断面図を作成するのに
必要な参照レイヤ(斜体文字)を選択します(オプションの「二次元図面を表示」をクリッ
ク)。
• 作成されたレイヤリンクを全て選択し、ロックを解除して一つのグループにして作成する断
面位置が水平になるように回転させます。後はこのレイヤーのカラーを薄い色に設定し、縮
尺を作成する断面に合わせて、カラーレイヤ表示にして「画面登録」で、断面図のレイアウ
トと作成する断面及びレイヤリンクのレイヤを表示させて断面図を作成します。
• 造成縦断図の様に同一方向に断面図を作成する場合は、レイヤリンクの図形だけを上下に動
かして、簡単に断面図を作成することが出来ます。
• また、コンタ(等高線)の線形を試行錯誤(Plan を修正して、「ファイル共有」 から「フ
ァイルを再参照」すると、レイヤリンクに修正が反映される)しながら断面図を作ることも
出来ます。
• レイヤリンクの平面図を下書きに現況図断面図及び計画断面図を作成し、切土及び盛土部部
分に多角形を作成して、任意のハッチングや模様を設定します。
• 各段面の面積を算出する場合(特に三斜等面積根拠を作成しない場合)は、リソースパレッ
トから「AGcom」ファイルを開き、“計測 com”コマンドパレット読み込みます。「数量」
等の面積表示用の新しいクラス(計測する図形と同一のレイヤーにしか面積を表示できませ
ん)を作成して、そのクラスの状態で計測する多角形を選択し、“計測 com”内の‘/面積 00’
等のコマンドを実行(ダブルクリック)し(コマンド名右側の「0」は、計測する小数点以
下の桁数を示します)、その後文字を配置する場所をクリックします(例えば盛土は図形の
上側、切土は図形の下側等)。
• 全ての面積を書き出したら、「B 数量 support|a 数量計算」内の Ex「2 土量計算」を開き、
“in”シート入力表に‘測点名’‘距離’(前の測点からの距離)を入力します。
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• その後、先程作成した断面図の各測点の面積を‘切土’又は‘盛土’に入力します(入力欄
が足らない場合は、列を挿入して‘切土断面積’又は‘盛土断面積’の計算式を修正してく
ださい)。
• 断面積の数値を入力(タイトル及び土の補正値を確認してください)すると、‘1 土量’シ
ートに造成土量が計算され、“2 数量”シートに終了の根拠が作成されます。
• 造成断面図に切盛土量を表示するには、“to 断面”シートの対象部分をコピーして、断面
図にペースとし、各枠をそれぞれグループ化して断面図にレイアウトします。
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交点法で土量を計算
交点法で造成平面図の作成及び土量の計算を行ってみましょう。
• 交点法で造成図を作成ずる場合は、計画平面図上(新規レイヤ)に、任意の角度に等間隔で
グリッドを設定します(以下のEx シートで設定している交点は、MAX 30×22 ポイントです)。
• 「A 設計 support|b 造成計画」内の「1 交点造成」Ex ファイルを開き、最初に‘in’シー
トの‘グリッド’の間隔(@X=@Y)を設定し、測点名(デフォルトでABCD・・・、1234・・・)
を確認修正(上または左側の青色文字)して下さい。
• 「現況高(黄色セル)」になっていることを確認して、XY 交点のカーソルに各交点の現況
高を入力します。
• 次ぎに左上の上下三角ボタンから「計画高」を選択し、「計画高(緑色セル)」になってい
ることを確認して、XY 交点のカーソルに各交点の計画高を入力します。
• 各交点の舗装厚を入力する場合は、左上の上下三角ボタンをから「舗装厚」を選択し、「舗
装厚(灰色セル)」になっていることを確認して、XY 交点のカーソルに各交点の舗装厚を
入力します。
• 数値の入力が終わったら、“土量”シートを表示して、左上の上下三角ボタンをから「1」
を選択して、関連部分だけを表示させます。
• 土の変化率を設定する場合は、‘盛土変化率’に数値(地山土量に対する盛土量の変化率)
を入力します。
• 正確に土量を計算するには、各交点の面積を個々に検証(通常面積は断面グリッドピッチの
2乗ですが、端部で補正する必要がある場合)し、直接入力してください。
− シート右側の‘変化高’及びシート右欄の‘影響’は、造成高さを検証して、残土量を
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チェックする為のもので、‘造成高さ’に数値を入力すると各交点(エリア面積)に対
する‘影響’の掛け率で残土量を試算します(入力のデータは修正されませんが、“計
算書”の計画高が修正され、残土量が変化します)。
− 残土量を目標値にしたい場合は、「ツール|ゴールシーク…」を選択し、数式入力セル
=残土量(J1)、目標値=(残土量の目標値)、変化させるセル=変化高(J2)を入
力して変化高を(概略の造成の変化高)を検証することが出来ます。
• 入力が終わったら、“計算表”シートを表示し、左上の上下三角ボタンをから「1」を選択
して、必要部分だけを表示させて、土量計算書を完成させます。
• 交点の造成高を図面に反映させる場合は、“in”の起点座標’に図面左上の測点名「A1(仮)」
の図面座標点を入力します(図面座標は基準点等を配置して、データパレットでの確認、又
は“WScom”の‘→基準点座標’等を使って確認してください)。
• 平面図のグリッドが図面のX、Y座標と異なり、角度を持つ場合、Y軸(横線)の角度(反
時計回りに「+」)を‘傾斜角’に入力しします。
• “toDATA”シートの左上の上下三角ボタンをから「1」を選択して、関連部分だけを表示さ
せ、必要な範囲を選択してコピーし、平面図の“造成 Data”シートにペーストします。“描
画 com”内‘←交点高’コマンドを実行(ダブルクリック)すると、図面上の交点に高さが
配置されます。配置される文字は、下が「現況高」、中が「造成高」上が「計画高」 となっ
ています。
• ‘←交点高’コマンドを実行する前に、「造成バー/ +‘スケール値’」のシンボル(例えば、1/100
のスケールでは「造成バー/100」)を作成していれば、交点位置にシンボルが配置されます。
• “造成 Data”ワークシート1行目の各数値は以下の内容を設定しています。
• 1行B列 文字列タテ間隔(1/1 スケール値)
• 1行D列 交点からのX方向の文字位置(1/1 スケール値)
• 1行E列 交点からのY方向の文字位置(1/1 スケール値)
• 1行F列 表示高さの小数点以下の桁数
• 1行E列 縦断図の縦横比率の(横=距離倍率)
• 文字の基準点はデフォルトの状態で作成されるため、文字の基準点と一行目の設定値を変え
て、文字位置を調整してください。
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凡例・数量表を作成しよう
平面図(キープラン)が出来たら、図面に凡例・数量表を作成しましょう(平面図の作成と平行
して「1 凡例・数量表」で項目の内容を整理した方が間違いがありません)。
• 「B 数量 supert|a 数量計算」内の「1 凡例・数量表」を開き、“in~”シート(施設数量の
場合“施 in”)に‘名称’‘形状寸法’‘単位’‘備考’ を入力します。
• 凡例表(数量を含まないもの)を作成する場合は、数量の列(G列)を選択して「グループ
化」し、「アウトライン記号の表示」 を行って数量の行を非表示にします(又は数量の列を
セル幅「0」にするか、削除する)。
• 数量表を作成する場合は、各項目の集計する各々の数量を‘数量入力’欄に左側より入力し
ます。この欄の集計が‘数量’欄に表示されます。
• 凡例・数量表の平面図への貼り込みは、対象範囲(B列~J列の対象行)をコピーして、VW
平面図へペーストする(Mac の場合)か、リソースパレットから「AGcom」内の“WScom”パ
レットを読み込んで‘WS 作成(数表)’コマンドを実行するか、「AGcom」内の“3 数量表”
ワークシートを直接取り込んで、そのワークシートにペースト(メニューよりペースト)し
ます。この場合、リソースパレットの「図形モード」をチェックして、図面に表示させます。
− 余分な枠線が表示される場合は、属性パレットから線の表示を消すか、ワークシート左
上の▼マークより「レイアウト設定…」メニューを選択して、「表示:グリッド表示」
のチェックをはずし、不要な罫線を非表示にすることで消すことが出来ます(文字タテ
位置の調整は機能上出来ない)。
• 入力したワークシートを閉じて、図面上で位置を調整し、「表示」欄上に図面内の凡例を作
成しします。
• ワークシートの内容の編集は、ポップアップメニューより「編集」を選択して、内容を修正
します。この場合、Ex 計算書を修正して VW に取り込んだ方が間違いがないと思います。
• 数量計算書(数量の集計)を出力する場合は、「1 凡例・数量表」シートの対応する計算シ
ート(“施 in”の場合“1 施”)を表示し、レイアウトを調整(計算式が長い場合は全て表
示されないので、計算式の列(C列)の長さを調整するか、個別に行の高さを調整)して、
出力します。また左上の上下三角ボタンをから「1」を選択して、空白行を非表示にするこ
とも出来できます。
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植裁樹種を選択しよう
植裁計画を行うために、植栽データベースを利用して植裁可能な樹種を選びましょう。
◎ 植栽データベースの概要
− 植栽データベースは、樹木のデータベース「1 樹木 DB」と地被のデータベース「2 地被
DB」、及びプロジェクト毎に上記のデータをファイルする「0 植物 File」の他、それら
を補足するファイル群(「・Data」フォルダ内の 14 個のファイル)から構成されてい
ます。
− 「・Data」フォルダは、「0 植物 File」「1 樹木 DB」「2 地被 DB」の各ファイルから参
照するためのもので、特に開く必要はありませんが、上記ファイルと同じ階層(フォル
ダ)に置いてて下さい。
− 入力データは現在「1 植物 DB」が約 560 種、「2 地被 DB」が 1360 種と膨大で、まだ多
くの項目が空欄のままとなっています(今後使っていただける方々から少しずつ充実し
たデータをいただき、うまく反映させていければと思っています。また、データが充実
したら、PhotoDatabase と連携して、ネット上でデータベースを動かすと便利だろうと
思っていますが・・・)。データベースの内容を変更(追加、修正、削除)する場合は、
パスワードに「0」を入力して開きます。また「0 植物 File」とその出力ファイルであ
る「・樹木 File」と「・地被 File」に関しては、パスワードに「00」を入力して開くこ
とにより、レイアウトやスクリプトを作成・修正することが出来ます。
− このうち一部の樹種(低木類)は「1 樹木 DB」と「2 地被 DB」のデータが重複している
ものがあるので注意してください。
− また写真データについては、ファイル容量、必要解像度、著作権等の問題であえて空白
としました。申し訳ありませんが、写真データの内容は各々に充実させていってくださ
い。
− データベースの操作は、FM の基本操作を理解されていれば問題ないと思います。表示の
切り替えは、リストの状態で対象データの‘樹木名’又は‘樹木番号’をクリックする
と、その詳細内容が表示され、詳細表示の状態で‘ヘッダの帯’(上部の濃いグレーの
エリア)をクリックするとリスト表示に変わります。
− その他最低限必要と思われるボタン(スクリプト)を用意しました。
− また主要なデータベースは、内部の構造を変更できないようにパスワードを設定しまし
た。通常パスワードを空白にして開けば、検索、ソート、(印刷)が出来ます。またデ
ータの追加、修正、削除を行う場合は、パスワードに「0」を入力して開いて下さい。
• 植裁計画を行う場合、まず計画地における生育可能な樹種を選定することから始めましょう。
この選定には、計画地周辺の植生を調べたり、植裁可能地域を確認する他に、クライメイト
ゾーンを利用する方法があります。
• クライメイトゾーンは、植物の枯死の主因である異常低温に着目し、土地の年最低
気温の平均値を元に、全国をゾーン化したものです。各々の植物については、植物
特性を把握する目安として、生育可能な地域がゾーンナンバーで示されています。
• クライメイトゾーンは、高中木に関しての分類はある程度進んでいますが、草花等
はまだそのデーターがまだまとめられていない(手に入らない?)状況です。
◎ ここでは、クライメイトゾーンを用いて樹木を検索してみましょう。
− 樹木の検索を行う場合、まず計画地のクライメイトゾーンを調べます。「C データベース|a
植裁データベース」から「1 樹木 DB」を開いて(パスワードは、空白のままで検索できます)
いずれかの‘樹種名’をクリックして詳細内容の「樹木DB ファイル」を表示させます。
ページ右上当りの「クライメイトゾーン」をクリックすると「日本のクライメイトゾーン」とい
うウインドウが表示され、これより計画地のクライメイトゾーンを確認します(参
考:http://www.green-site.com/climate.html)。
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− 次ぎに、データベース上段の“ダイアログ検索”をクリックして、「樹木検索」ダイアロ
グを表示させ、‘クライメイトゾーン’の欄に先程確認したゾーン値を入力し、(全てのレコー
ドを対象に検索する場合、‘全レコード検索’にチェックを入れます)“検索ボタン”
を押すと、入力したクライメイトゾーンを含む樹種が表示されます。
− 検索された樹種を元に、さらに陽陰特性や花期を検索する場合は、再度“ダイアログ検索”
を行って、空白欄に条件を入力して検索を行います。
− “樹木検索ダイアログ”の項目にない条件で検索を行う場合は、リスト表示、または詳
細表示での状態で、上段の“続検索”ボタンをクリックすると、すでに入力している条
件を保持した状態で、さらに検索項目を追加することが出来ます。
− 検索された樹種を元に、植栽する場所の土壌、日照条件に適応し、植裁の目的(意匠、
効果、成長の度合いや管理の内容)にあった樹種を植栽していく(逆に進める場合もあ
りますが)ことになります。
◎ 地被(「2 地被 DB」)の検索。
− 「2 地被 DB」も同様の検索機能を持っていますが、各樹種のデータ(クライメイトゾーン値)が入力
されていないため、クライメイトゾーンでの検索を行っても、結果を得られません。ご注意下さい。
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樹木の整理をしておこう
各プロジェクト毎に、「0 植物 File」を使って、植栽する樹木を整理しておきましょう。
• 「0 植物 File」は、各プロジェクト毎に、「1 樹木 DB」及び「2 地被 DB」の中の対象データ
(樹木)を管理するファイルで、上部から、プロジェクトに関する内容、“樹木 File”、
“地被 File”で構成されています。植物リスト、植物ファイル(詳細)の出力もこのファ
イルより行います。
− 最初に「C データベース|a 植裁データベース」内の「0 植物 File」ファイルを開き、「レコー
ド|新規レコード」メニューを選択(又はショートカット、新規作成ボタン)して、新
規のプロジェクトを作成します。
− 詳細表示(リスト表示の場合は空白の‘FileNo’か‘件名’をクリック)にして、プロ
ジェクトの“種別”(植裁計画、樹木管理等)“件名”“概要”“発注”及び“内容”
を入力すしておきましょう。この内“種別”と“発注”は値一覧からの選択フィールド
で、該当する内容をポップアップリストから選択します(リストに内容が無い場合は‘そ
の他…’を選択してダイアログに直接入力します)。
− 各プロジェクトにおける使用樹種を入力するには、 “樹木 File”には「1 樹木 DB」に
含まれる‘樹木名’を、“地被 File”には「2 地被 DB」に含まれる‘樹木名’を入力し
ます。
− 入力された樹木名が各々の DB に存在する場合は、‘No’‘種別’‘備考’の内容が表
示さます(‘No’が表示されない場合は、同一の樹木でも登録されている樹木名が異な
る場合があります。入力した内容や、DB の内容を確認して下さい)。
− Ex 等のすでにある樹木名リストデータを読み込む場合は、樹木名のみを「タブ区切りテ
キスト」で出力して、各々の「読込」ボタンを押し、読み込むファイルを選択するか、
または、他の内容も含んだ「タブ区切りテキスト」を出力して、各々の「読込」ボタン
を押し、フィールドデータの取込順ダイアログから‘樹木名’だけを新規レコードとし
て(⇨)取り込みます。
− 「植物リスト」を出力する場合は、左側の“樹木 File”又は“地被 File”のボタンを
押して、出力用のリストを表示させます。
− このリストは「1 樹木 DB」及び「2 地被 DB」から“植物ファイル”に入力したデータの
みを抽出したもので、このシートから各樹木のデータを修正することは出来ない様にな
っています(データの内容を修正する場合は、「1 樹木 DB」又は「2 地被 DB」をパスワ
ード「0」で直接開いて修正する)。
− 表示されたリストの‘植物 No’又は‘樹木名’をクリックすると詳細内容が表示され、
詳細表示の状態でヘッダの帯(上部の濃いグレーのエリア)をクリックするとリスト表
示に変わります。
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− 植物リストを出力する場合は、リスト表示の状態から“リスト印刷”ボタンを押すと、
リスト印刷のプレビュー表示になり、この状態から「ファイル|印刷」を実行します。
印刷を行わない場合は、リターンキーでリスト表示に戻ります。
− 各樹木の詳細データを出力する場合は、詳細表示の状態から“ファイル印刷”ボタンを
押すとファイル印刷のプレビュー表示になり、この状態から印刷を行います。
− また“地被 File”のリスト印刷は、地被の管理を詳細に入力できることから、管理を主
体にリスト出力するレイアウトを作っています、“管理リスト印刷”ボタンを押すこと
によりこのプレビュー表示になり、この状態から管理リストの印刷を行います。
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詳細図の作成
(アスファルト)舗装厚についての検討
アスファルト舗装を設計する際の設計CBRの計算(等置換係数を用いて舗装厚を判定)を行っ
てみましょう。
◎ 交通区分から検討する場合
• 「A 設計 support|h 構造計算|土木構造」から「・CBR 舗装厚」を開きます。
• ‘交通’シートを開き、‘設計CBR’に計画地の路床のCBR値を入力し、‘設計交通量
の区分’に交通区分を入力すると、目標TAが計算されます。
• 「ケース 1」以降の表を使って‘目標TA’を満足する舗装の断面を検討します。
• 表層、上層路盤、下層路盤の各々の‘No’に“@係数”シートの「等置換算係数表」から、
使用する材料の‘No’と、その‘厚さ’を入力していきます。
• 各表下部の‘合計’に換算厚さが集計されて、目標TAを満たしてない場合は「NG」が表
示されます。この場合使用する材料や厚さを修正してください。
◎ 輪荷重から計算する場合
• 通常は「交通区分」からTAを計算しますが、設計交通量を走行車両の輪荷重で計算する場
合は、‘日輪数’シートを使います。
− L・A・B・C・D交通は、設計期間 10 年に対応するN値をそれぞれ、3万・15万・100
万・700 万・3500 万としてTAを算出しています。
• ‘日輪数’シートに‘設計CBR’に計画地の路床のCBR値を入力し、交通量を想定した
‘5t換算日輪数’及び‘設計期間 n’年(通常 10 年)を入力して、目標厚さを計算しま
す。
• “交通”シートと同様に「ケース 1」以降の表を使って‘目標TA’を満足する舗装の断
面を検討します。
• 表層、上層路盤、下層路盤の各々の‘No’に“@係数”シートの「等置換算係数表」から、
使用する材料の‘No’と、その‘厚さ’を入力していきます。
• 各表下部の‘合計’に換算厚さが集計されて、目標TAを満たしてない場合は「NG」が表
示されます。この場合使用する材料や厚さを修正してください。
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擁壁の展開図を描くときに
展開図を描くときに、擁壁の壁面勾配と折れ角から、展開図の開き巾を計算します。
• 「A 設計 support |g 詳細設計」内の「・展開開き巾」を開き、‘壁面勾配’‘折れ角’‘擁
壁高’を入力することにより、片側の‘開き巾’を計算します。
• ‘壁面勾配’は、一行目に入力した数値が2行目以降参照されます。‘壁面勾配’を変える
場合は、数値を直接入力します。
円弧の長さを計算するときに
円弧の半径‘R’と‘角度’から‘円弧長’、半径‘R’と‘円弧長’から‘角度’を
計算します。
• 「A 設計 support|a 平面線形・座標」内の「・円弧長」を開き開きます。円弧長「ℓ」を
計算する場合は、「角度→円弧長」に、「角度」を計算する場合は、「円弧長→角度」に条
件(青色文字)を入力していきます。
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構造をチェック
木製デッキの構造検討
木製デッキを構成する床板、根太、桁材のチェックをしましょう。
• 「A 設計 support |h 構造計算|木構造」の「1 木床構造」を開き、“in”シートに条件を
入力します。
• 「死荷重の入力」表に、計画する構造材の‘単位重力’及び手摺等の‘単位重量’と、m当
りの‘単位体積’を入力します。
• 「積雪」に積雪深、「活荷重」に載過荷重、荷重形状にその番号(コメント参照)、荷重係
数CDにその倍率(コメント参照)、荷重の種類にその番号(コメント参照)、使用条件に
その番号(コメント参照)を入力します。
• 木材に“@木材”シートの「木材許容応力度」表より使用する木材の No を入力すると、許
容応力が参照されます。使用する木材が「木材許容応力度」表に無い場合は、その木材を追
加し、各許容応力度を入力して下さい。
• 計画するデッキの形状を、「部材の形状」の各セル(青色文字)に参考図を確認して形状を
入力します。
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• 各数値を入力すると上部の「判定式」に計算結果が表示され、許容値を越えている場合は各
式の左側に「×」が表示されます。この場合、計画している部材の形状、スパン等を修正し
て「×」が表示されない状態を検討してください。
• 計算書を出力する場合は、“in”シートにタイトルを入力し、 “荷重”“床板”“根太”
“桁”の各シートを選択して出力ます。その際“荷重”シートは左上のオートフィルタで「1」
を選択して、行の整理をしてから出力して下さい。
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擁壁構造
重力式擁壁の構造検討(クーロンの土圧公式を使って)重力式擁壁の構造のチェックをしましょう。
• 「A 設計 support |h 構造計算|擁壁構造」の「1 重力式擁壁」を開き、“in”シートに条
件を入力します。
• コメントを参照して‘土質’番号を選択すると、その土質の標準的な‘内部摩擦角’‘擁壁
背面土との摩擦角’‘単位体積重量’‘すべり摩擦係数’‘支持地盤の粘着力’が参照され
ます。この内容を確認し、修正の必要があれば直接数値を入力します。
• 地盤の‘許容支持力度’と‘滑動に対する安全率’を入力・確認します。
• 「許容応力度等」の‘コンクリート体積重量’‘コンクリートの設計基準強度’を入力・確
認します。
• 計画する擁壁の形状を、「形状寸法」の各セル(青色文字)に、参考図を確認して入力しま
す。
• 各数値を入力すると上部の「判定式」に計算結果が表示され、許容値を越えている場合は、
各式の左側に「×」が表示されます。この場合、計画している形状を修正して「×」が表示
されない状態を検討してください。
• 計算書を出力する場合は、“in”シートにタイトルを入力し、 “計算”シートを選択して
出力ます。
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もたれ擁壁の構造検討
(クーロンの土圧公式を使って)もたれ擁壁の構造のチェックをしましょう。
• 「A 設計 support |h 構造計算|擁壁構造」の「2 もたれ擁壁」を開き、“in”シートに条
件を入力します。
• コメントを参照して‘土質’番号を選択すると、その土質の標準的な‘内部摩擦角’‘擁壁
背面土との摩擦角’‘単位体積重量’‘すべり摩擦係数’‘支持地盤の粘着力’が参照され
ます。この内容を確認し、修正の必要があれば直接数値を入力します。
• 地盤の‘許容支持力度’と‘滑動に対する安全率’を入力・確認します。
• 「許容応力度等」の‘コンクリート体積重量’‘コンクリートの設計基準強度’を入力・確
認します。
• 計画する擁壁の形状を、「形状寸法」の各セル(青色文字)に、参考図を確認して入力しま
す。
• 各数値を入力すると上部の「判定式」に計算結果が表示され、許容値を越えている場合は、
各式の左側に「×」が表示されます。この場合、計画している形状を修正して「×」が表示
されない状態を検討してください。
• 計算書を出力する場合は、“in”シートにタイトルを入力し、 “計算”シートを選択して
出力ます。
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ブロック積擁壁の構造検討
(クーロンの土圧公式、示力線方程式を使って)ブロック積擁壁の構造のチェックをしましょう。
• 「A 設計 support |h 構造計算|擁壁構造」の「3 ブロック積擁壁」を開き、“in”シートに条
件を入力します。
• コメントを参照して‘土質’番号を選択すると、その土質の標準的な‘内部摩擦角’‘擁壁
背面土との摩擦角’‘単位体積重量’‘すべり摩擦係数’‘支持地盤の粘着力’が参照され
ます。この内容を確認し、修正の必要があれば直接数値を入力します。
• ‘基礎地盤の粘着力’‘すべり摩擦係数’‘許容支持力度’‘ブロック積単位重量’と‘土
圧に対する安全率(滲透水の影響を考慮)’‘滑動に対する安全率’ を入力・確認します。
• コメント参照して支持力線方程式における「判定方法」‘番号’を入力します。
− 示力線方程式は、壁体の任意区間に作用する土圧と、その区間の壁体重量の合成力の作
用点の軌跡(示力線)が作用断面の中心点(又は断面 1/3)より後方に存在することを
示す手法で、計算上「2:示力線が断面 1/3 から後方」を選択するか、安全を考慮して
「1:示力線が断面中央から後方」を選択します。
• ‘載過’荷重と計画する擁壁の形状を、参考図を確認して各セル(青色文字)に入力します。
• 各数値を入力すると上部の「判定式」に計算結果が表示され、最高高さ、転倒・滑り・支持
力の計算結果が表示され、これが許容値を越えている場合は、各式の左側に「×」が表示さ
れます。この場合、計画している形状を修正して「×」が表示されない状態を検討してくだ
さい。
• 縦壁の最高高さ(判定式 1 列目)の計算では、擁壁上部に荷重がある場合「H1>0」は正し
く計算できません。この場合判定式の下に「ゴールシークでの検討 →」が表示されるので、
数式入力セルを左側の枠内セル、目標値=「1」、変化させるセルを右側枠内セルに設定し
てゴールシークを行行ってみて下さい(計算できない場合もあります)。
31
• 「示力線図(グラフ)」を参照するには、“縦壁”シートを表示させます。シート下部に「示
力線図(グラフ)」が作成されています。
• 計算書の出力
• 計算書を出力する場合は、“in”シートにタイトルを入力し、縦壁の安定計算(示力線に方
程式による計算)は“縦壁”シート、基礎の安定に関する計算は“基礎”シートを出力しま
す。
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石積擁壁の構造検討
(クーロンの土圧公式、示力線方程式を使って)石積擁壁の構造のチェックをしましょう。
石積の安定は、石の積み方次第で不安定なものになってしまい、施工によるところが大きいです
が、ここでは石積が十分安全に(合力が 1/3 以内の存在する場合は崩れない)施工されることを前
提に計算します。
• 「A 設計 support |h 構造計算|擁壁構造」の「4 石積擁壁」を開き、“in”シートに条件
を入力します。
• コメントを参照して‘土質’番号を選択すると、その土質の標準的な‘内部摩擦角’‘擁壁
背面土との摩擦角’‘単位体積重量’‘すべり摩擦係数’‘支持地盤の粘着力’が参照され
ます。この内容を確認し、修正の必要があれば直接数値を入力します。
• 地盤の‘許容支持力度’と‘滑動に対する安全率’を入力・確認します。
• ‘基礎地盤の粘着力’‘すべり摩擦係数’‘許容支持力度’ 構造材の単位重力’と‘土圧
に対する安全率(滲透水の影響を考慮)’‘滑動に対する安全率’を入力します。
− ‘構造材の単位重力’には、練石積の場合‘単位重量’に石積を構成する石材の単位重
量、‘充填率’に「100%」を入力します。空石積の場合には‘単位重量’に石積を構
成する石材の単位重量を入力し、 ‘充填率’は空隙を見込んで任意に入力して下さい
(空隙率を見込んだ‘単位重量’の設定は、根拠のあるものではありませんが、重量が
軽くなることから安全側に働くものと思います)。
• コメント参照して支持力線方程式における「判定方法」‘番号’を入力します。
− 示力線方程式は、壁体の任意区間に作用する土圧と、その区間の壁体重量の合成力の作
用点の軌跡(示力線)が作用断面の中心点(又は断面 1/3)より後方に存在することを
示す手法で、計算上「2:示力線が断面 1/3 から後方」を選択するか、安全を考慮して
「1:示力線が断面中央から後方」を選択します。
• ‘載過’荷重と計画する擁壁の形状を、参考図を確認して各セル(青色文字)に入力します。
33
• 各数値を入力すると上部の「判定式」に計算結果が表示され、最高高さ、転倒・滑り・支持
力の計算結果が表示され、これが許容値を越えている場合は、各式の左側に「×」が表示さ
れます。この場合、計画している形状を修正して「×」が表示されない状態を検討してくだ
さい。
• 縦壁の最高高さ(判定式 1 列目)の計算では、擁壁上部に荷重がある場合「H1>0」は正し
く計算できません。この場合判定式の下に「ゴールシークでの検討 →」が表示されるので、
数式入力セルを左側の枠内セル、目標値=「1」、変化させるセルを右側枠内セルに設定し
てゴールシークを行行ってみて下さい(計算できない場合もあります)。
• 「示力線図(グラフ)」を参照するには、“縦壁”シートを表示させます。シート下部に「示
力線図(グラフ)」が作成されています。
• 計算書の出力
• 計算書を出力する場合は、“in”シートにタイトルを入力し、縦壁の安定計算(示力線に方
程式による計算)は“縦壁”シート、基礎の安定に関する計算は“基礎”シートを出力しま
す。
34
逆T擁壁の構造検討
(クーロンの土圧公式を使って)逆T擁壁の構造のチェックをしましょう。
• 「A 設計 support |h 構造計算|擁壁構造」の「5 逆T擁壁」を開き、“in”シートに条件
を入力します。
• コメントを参照して‘土質’番号を選択すると、その土質の標準的な‘内部摩擦角’‘擁壁
背面土との摩擦角’‘単位体積重量’‘すべり摩擦係数’‘支持地盤の粘着力’が参照され
ます。この内容を確認し、修正の必要があれば直接数値を入力します。
• 地盤の‘許容支持力度’と‘滑動に対する安全率’を入力・確認します。
• 「許容応力度等」の‘コンクリート体積重量’‘コンクリートの設計基準強度’‘鉄筋の許
容引張応力度’ を入力・確認します。
• 計画する擁壁の形状を、「形状寸法」の各セル(青色文字)に、参考図を確認して入力しま
す。
• 「鉄筋量」の各部位における‘主筋の太さ’と‘配筋間隔’を入力し、「ダブル」(ダブル
配筋)又は「シングル」(シングル配筋)を入力します。
• 各数値を入力すると上部の「判定式」に計算結果が表示され、許容値を越えている場合は、
各式の左側に「×」が表示されます。この場合、計画している形状を修正して「×」が表示
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されない状態を検討してください。
• 計算書を出力する場合は、“in”シートにタイトルを入力し、 “計算”シートを選択して
出力ます。
大型逆T擁壁の構造検討(クーロンの土圧公式、示力線方程式を使って)地震時の検討を必要とする、大型の逆T擁壁の
構造のチェックをしましょう。
• 「A 設計 support |h 構造計算|擁壁構造」の「6 逆T大型擁壁」を開き、“in”シートに
条件を入力します。
• コメントを参照して‘土質’番号を選択すると、その土質の標準的な‘内部摩擦角’‘擁壁
背面土との摩擦角’‘単位体積重量’‘すべり摩擦係数’‘支持地盤の粘着力’が参照され
ます。この内容を確認し、修正の必要があれば直接数値を入力します。
• 地盤の‘支持地盤の粘着力’‘許容支持力度’‘滑動に対する安全率’‘設計水平震度’を
入力・確認します。
• 「許容応力度等」の‘コンクリート体積重量’‘コンクリートの設計基準強度’‘鉄筋の許
容引張応力度’ を入力・確認します。
• 計画する擁壁の形状を、「形状寸法」の各セル(青色文字)に、参考図を確認して入力しま
す。
• 「鉄筋量」の各部位における‘主筋の太さ’と‘配筋間隔’を入力し、「ダブル」(ダブル
配筋)又は「シングル」(シングル配筋)を入力します。
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• 各数値を入力すると上部の「判定式」に計算結果が表示され、許容値を越えている場合は、
各式の左側に「×」が表示されます。この場合、計画している形状を修正して「×」が表示
されない状態を検討してください。
• 計算書を出力する場合は、“in”シートにタイトルを入力し、 “計算”シートを選択して
出力ます。
37
データを DXF に出力しよう
VW は各レイヤーごとに異なるスケールを持つことが出来るため、詳細図等の異なったスケール
のレイヤーを持つ図面を DXF に出力した場合、異なったスケールのレイヤーが拡大・縮小され、
この DXF を取り込んだ場合、元の図面とは異なるレイアウトになってしまいます。「Output File」は、異なったスケールを持つ VW 図面を DXF に出力するために、図面レイアウトを変えないよう
に、図形の属性(シンボル、寸法線等)を解除して、スケールを合わせるものです。これを使って
詳細図を DXF に書き出してみましょう。
• 書き出すファイルを選択し、最初にファイルの複製を作ります(「Output File」のメニュ
ーは、元の図面の属性を分解してしまうことから、メニューを実行する前に必ずバックアッ
プ(複製)を行ってください)。
• 複製した図面を開いて、書き出すスケールのレイヤーを表示させます(このレイヤーのスケ
ールに全てを合わせます)。
• 非表示の状態の「クラス」がある場合は、一時的に全てのクラスを表示させます(非表示レ
イヤー等(アクセスできない図形)があった場合は、エラーを起こします。この場合「command」
+「.」を押すと復帰できると思います)
• 「ファイル|Output File|AG Detail_Out」を選択すると、同一のレイアウトとなるように、
全てのレイヤーに対して、属性(シンボル、寸法線等)を解除し、最初に選択されていたレ
イヤーのスケールに合わせ拡大縮小して位置が調整されます(図面の内容により多少時間が
かかります)。
• 属性を分解させたら、先程表示した非表示のクラスを元の戻します。
• 後はこのファイルを「「ファイル|取り出す|DXF/DWG …」を選択して DXF ファイルを書き
出します。
− 「Output File」には「AG Detail_Out」「AG Layer_Out」「AG Plan_Out」の3つのメ
ニューがあり、「AG Detail_Out」は、全てのレイヤーに対して属性を解除し、スケー
ルを合わせます。「AG Layer_Out」は、選択しているレイヤーに対して属性を解除し、
ダイアログ入力したスケールに変換します。「AG Plan_Out」は、スケールの変換は行
わずに属性の解除だけを行います。
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