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1 01 〕 公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会 2019 年度 (2019年04月01日から2020年 3 月 31 日まで) 概 況 環境問題をはじめ、社会インフラの老朽化、労働力人口の減少等、様々な社会的課題が山積す る中、本会では社会に新たな価値を生み出し、多くの社会的課題を解決するために、VEを新た なステージへと進めることを目指し、2019 年度においては、次の 3 つの Value Design を目指し て活動を展開しました。 (1) Sustainable Value Design(持続可能な社会づくりに貢献) (2) Service Value Design(モノとサービスの境界を超えるイノベーション) (3) Future Value Design(未来を先取りする価値の創造) Sustainable Value Design については、「第52回VE全国大会」を、“社会課題を解決し、 SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献するVEのあり方を探る”というコンセプトで 開催し、多くの方々に共感いただくことができました。 Service Value Design については、東日本支部に『サービス創出のプロセス研究会』を設置し、 研究を進めたほか、西日本支部(関西地区)においても『サービス領域でのVE適用方法研究会』 で継続的な研究を進めております。 Future Value Design については、東日本支部に『未来洞察を活用した企画VE研究会』を 設置し、研究に着手したほか、教育分野へのアプローチの一つとして、目的的思考で大胆な学校 改革を進めておられる千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長先生(当時)と本会会長の対談を 企画し、その記事をバリュー・エンジニアリング誌で広く紹介しました。 2019 年度の事業は、ほぼ順調に推移するかに見えましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影 響で、多くの方々から参加申し込みをいただいていた「第51回VE関西大会」をはじめ、西日本 支部の「VE塾成果発表会」、東日本支部の「活動報告会」等のイベントや各種講座をやむなく中 止することとなり、またVEL認定試験の受験者数にも影響を及ぼすなど、事業収益にも影を落 とす結果となりました。 新型コロナウィルス感染拡大防止策として、本会事務局職員のテレワークを促進し、その間に ウェブセミナー(ウェビナー)の準備、試行を進めるなど、図らずも働き方改革や新たな研修形 態への移行に向けて拍車がかかることになりましたが、これらの前向きな取り組みは、新年度に 引き継いで進めていきたいと考える次第です。

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〔 報 告 01 〕

公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会

2019年度 事 業 報 告 書

(2019年04月01日から2020年 3 月 31 日まで)

【 概 況 】

環境問題をはじめ、社会インフラの老朽化、労働力人口の減少等、様々な社会的課題が山積す

る中、本会では社会に新たな価値を生み出し、多くの社会的課題を解決するために、VEを新た

なステージへと進めることを目指し、2019 年度においては、次の 3 つの Value Design を目指し

て活動を展開しました。

(1) Sustainable Value Design(持続可能な社会づくりに貢献)

(2) Service Value Design(モノとサービスの境界を超えるイノベーション)

(3) Future Value Design(未来を先取りする価値の創造)

Sustainable Value Design については、「第52回VE全国大会」を、“社会課題を解決し、

SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献するVEのあり方を探る”というコンセプトで

開催し、多くの方々に共感いただくことができました。

Service Value Design については、東日本支部に『サービス創出のプロセス研究会』を設置し、

研究を進めたほか、西日本支部(関西地区)においても『サービス領域でのVE適用方法研究会』

で継続的な研究を進めております。

Future Value Design については、東日本支部に『未来洞察を活用した企画VE研究会』を

設置し、研究に着手したほか、教育分野へのアプローチの一つとして、目的的思考で大胆な学校

改革を進めておられる千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長先生(当時)と本会会長の対談を

企画し、その記事をバリュー・エンジニアリング誌で広く紹介しました。

2019年度の事業は、ほぼ順調に推移するかに見えましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影

響で、多くの方々から参加申し込みをいただいていた「第51回VE関西大会」をはじめ、西日本

支部の「VE塾成果発表会」、東日本支部の「活動報告会」等のイベントや各種講座をやむなく中

止することとなり、またVEL認定試験の受験者数にも影響を及ぼすなど、事業収益にも影を落

とす結果となりました。

新型コロナウィルス感染拡大防止策として、本会事務局職員のテレワークを促進し、その間に

ウェブセミナー(ウェビナー)の準備、試行を進めるなど、図らずも働き方改革や新たな研修形

態への移行に向けて拍車がかかることになりましたが、これらの前向きな取り組みは、新年度に

引き継いで進めていきたいと考える次第です。

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1. 講 座

1) バリューデザインスクールの開催

⑴ VE初級コース

① 製品改善ワークショップ

開催日 06月20日~21日 07月25日~26日 11月14日~15日

会 場 日本VE協会 新大阪丸ビル 新大阪丸ビル

受講者 21名 10名 ( 中 止 )

開催日 11月28日~29日 03月05日~06日

会 場 日本VE協会 日本VE協会

受講者 16名 ( 中 止 )

② VEL受験対策講座

開催日 09月19日~20日

会 場 日本VE協会

受講者 28名

⑵ VE中級コース

業務革新のための

ソフトVE 企画段階のVE

VEで活用する

TRIZ

開催日 07月04日~05日 08月28日 09月13日

会 場 日本VE協会 日本VE協会 日本VE協会

受講者 08名 13名 07名

開発設計のVE VEブラッシュアップ

(基本問題編)

VEブラッシュアップ

(短文記述編)

開催日 09月26日~27日 10月10日 10月11日

会 場 日本VE協会 日本VE協会 日本VE協会

受講者 11名 16名 16名

VEブラッシュアップ

(論述編)

開催日 10月18日

会 場 日本VE協会

受講者 16名

⑶ VE上級コース

VEチームを価値創造集団へと導く

ファシリテーション力

経営者を納得させる

VE提案書の書き方

VEの原点的思考

(機能分析中心)

開催日 07月10日 07月31日 08月22日

会 場 日本VE協会 日本VE協会 日本VE協会

受講者 08名 06名 07名

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⑶ VE上級コース(つづき)

VEを組織的に適用するための

マネジメント

開催日 09月11日

会 場 日本VE協会

受講者 07名

2) その他研修会等の開催

⑴「VEの基礎」通信講座の開講

地理的・時間的な都合等で通学講座の受講が難しい人にも、VEの基礎を学び、VE

リーダー(VEL)資格認定試験の受験資格を取得できる機会を設けること等を目的に開講

し、85名が受講。

⑵ 西日本支部(中四国・九州地区)でのVE塾の開講

① VE塾の開講

地区名 メンバー 内 容

九 州

広 島

04名

06名

製品VEや作業VEを実際に役立たせる

ための進め方やポイント。

② 成果発表会(VEの基本と実践セミナー)の開催

開催日 03月06日

会 場 マツダ㈱ 本社

参加者 ( 中 止 )

⑶ CVS(Certified Value Specialist)によるVE技術者育成支援【「CVSフォーラム

委員会」の開催】

開催日 出席者 主 な 内 容

第138回 04月12日 08名 ①『CVSフォーラム』2018年度総会議事録の確認

② 2019年度の活動について、など

第139回 05月24日 08名 ① 商店街活性化VEプログラムについて

②「公共機関地方自治体における働き方改革指針の整備と普及」について 、など

第140回 06月28日 10名 ① 商店街活性化VEプログラムについて

②「公共機関地方自治体における働き方改革指針の整備と普及」の進捗状況について 、など

第141回 07月26日 07名 ① 商店街活性化VEプログラムについて

②「公共機関地方自治体における働き方改革指針の整備と普及」の進捗状況について

第142回 08月30日 07名 ① 商店街活性化VEプログラムについて

②「公共機関地方自治体における働き方改革指針の整備と普及」の進捗状況について

第143回 09月25日 06名 ① 商店街活性化VEプログラムについて

②『CVSフォーラム』2020 年度活動企画の募集について、など

第144回 10月25日 08名 ① 商店街活性化VEプログラムについて

②『CVSフォーラム』2020 年度活動企画の募集について、など

第145回 11月15日 08名 ①「公共機関地方自治体における働き方改革指針の整備と普及」の進捗状況について

②『CVSフォーラム』2020 年度活動企画の募集について、など

第146回 12月13日 08名 ①「公共機関地方自治体における働き方改革指針の整備と普及」の進捗状況について

②『CVSフォーラム』2020 年度活動企画の募集について、など

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⑶ CVSによるVE技術者育成支援【「CVSフォーラム委員会」の開催】(つづき)

開催日 出席者 主 な 内 容

第147回 01月24日 09名 ① 商店街活性化VEプログラムについて

②『CVSフォーラム』2019年度総会について、など

第148回 02月21日 07名 ① 商店街活性化VEプログラムについて

②『CVSフォーラム』2019年度総会について、など

総 会 03月27日 ( 中 止 )

⑷「経営者フォーラム」の開催

第 1回 第 2回 第 3回

開催日 05月20日 09月03日 03月18日

会 場 アイビーホール(青学会館) アイビーホール(青学会館) アイビーホール(青学会館)

テーマ

製品価値を高め、開発

効率を10倍化するモノ

創り“機能セル設計”

モノづくり×モノづかいの

デザインサイエンス

イノベーション実現の

ための価値分析のすすめ

参加者 23名 29名 15名

⑸ テーマ別VE関連セミナーの開催

コストテーブル

作成・活用の体験

DFA(Design For Assembly)

体験 論文の書き方

開催日 10月16日 12月11日 12月20日

会 場 日本VE協会 日本VE協会 日本VE協会

受講者 13名 06名 ( 中 止 )

開発設計業務での

コストエンジニアリング

利益を生み出す

原価企画

1日でわかる

改善マインド入門

開催日 01月22日 02月05日 03月02日

会 場 日本VE協会 日本VE協会 日本VE協会

受講者 14名 ( 中 止 ) ( 中 止 )

⑹ 公共機関でのVE技術者育成の支援

行政機関等で構成されている「全国VE活動推進研究会」が08月29日~30日に大分市で

開催した会合にVE専門家を派遣する等、公共機関におけるVEの技術者教育を支援。

⑺ 教育機関におけるVE導入・普及

大学におけるVE教育への支援を実施。

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2. 資格認定

1) 資格認定制度の整備・体系化

⑴ 米国VE協会が主催するVE国際大会に参加するなどして、CVS認定制度改定についての

情報を収集。

⑵ 米国からCVSの講師を招き、「VE専門家・実務家のためのファシリテーションスキル

講座」を、CVS受験・更新の新要件となるファシリテーション講座の開設準備として開催。

2) 資格認定試験の実施

試験名 実施日 会 場 受験者 合格者

第47回 VEL認定試験(前期) 04月18日

~09月30日 全国約200箇所 983名 720名

第48回 VEL認定試験(後期) 11月01日

~03月15日 全国約200箇所 1,554名 1,219名

第22回 VEスペシャリスト(VES)認定試験 12月07日 東京・大阪・福岡 54名 31名

第40回 CVS認定試験 10月19日 東京・大阪 05名 04名

※ 第48回VEL認定試験の受験者数及び合格者数には、ベトナムでの受験者53名及び合格

者42名、並びに中国での受験者 8名及び合格者 8名を含む。

3)「バリュー・エンジニアリング(VE)」誌の編集・発行・発送・配信

⑴「VE誌編集委員会」の開催

開催日 出席者 主 な 内 容

第84回 07月03日 10名 ① 2019年度前期の編集実績と検討課題について

② 2019年度後期の編集企画と検討課題について、など

第85回 01月28日 08名 ① 2019年度後期の編集実績と検討課題について

② 2020年度の編集企画、など

⑵ VE誌の発行・発送・配信

第305号 第306号 第307号 第308号

05月01日 08月01日 11月01日 02月01日

4) VE専門家の紹介

協会Web Site内に「VE専門家検索システム」という名称のデータベースを設け、登録を

希望するCVS・VES有資格者を広く紹介。

5) 更新登録の実施

VEL、VES、CVS登録者の更新登録(VEL、VESは終身登録を含む)を実施。

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3. 講 習

1)「第52回VE全国大会」の開催

会 期 11月06日~07日【2日間】

会 場 アルカディア市ヶ谷

参加者 422名(うち16名はインド、中国、アメリカからの参加者)

内 容

協会顕彰表彰式、基調講演、VE活動優秀賞受賞報告、特別講演、新商品

開発フォーラム、インフラ業界向けVE 導入フォーラム、「スポーツと

VE」特別セッション、課題発見力向上ワークショップ、論文発表、事例

発表、海外発表、特別報告、ネットワーキング・パーティー 等

2) 地域VE大会の開催(西日本支部 関西地区、中四国・九州地区)

第51回 VE関西大会 第63回 西日本VE大会

開催日 02月26日 09月13日

会 場 大阪国際会議場 マツダ㈱

参加者

( 中 止 )

86名

内 容

➣ 講演 3件

➣ 事例紹介 2件

➣ 現場見学会

3) VEセミナーの開催(西日本支部 関西地区)

VE阪神セミナー VE京滋セミナー

開催日 07月19日 11月26日

会 場 大阪国際会議場 メルパルク京都

参加者 103名 75名

内 容

➣ フォーラム 01件

➣ 技法紹介 01件

➣ 事例紹介 04件

➣ 講演 01件

➣ 事例紹介 03件

➣ 事例紹介 01件

➣ 講演 01件

4. 研究開発

1) 「バリューデザイン・ラボ」での先端的・実務的研究及び調査等の積極推進

⑴「不便益&VE研究会」の開催

開催日 出席者 主 な 内 容

第35回 07月03日 04名 まとめ資料原稿の内容確認

第36回 08月22日 05名 資料の発行方法検討、原稿内容の確認

第37回 11月18日 03名 資料に追加する内容の検討

第38回 01月23日 05名 原稿内容の確認、参考文献の確認

⑵ 米国VE協会が主催するVE国際大会、及びインドVE協会が主催するVEアジア大会に

参加し、米国や海外諸国の研究動向についての情報を収集。

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2) 各支部での実務的研究の推進

⑴ 機能別部会での研究活動

① 東日本支部に下記の機能別部会を設置して、実務的な研究活動を推進。それらの成果に

ついては「活動報告会」又はVE資料等で発表。

部会名 メンバー 主 な 内 容

マネジメント部会 12名 ブルーオーシャン戦略やデザイン思考を加えたスター

トアッププロセスに適用できるVE手法の開発。

VE推進部会 26名 VE推進上の課題について参加各社のノウハウをもと

にした成功のためのポイントについての研究。

マーケティング部会 17名 マーケティング手法の理解や新たな価値を創造する

ためのツール開発と検証。

R&D部会 16名 価値を創造する手法としてVE手法を進化させるため

の関連手法を含めた探究と研究開発。

ものつくり部会 40名 ものつくり現場に出向き、現地・現場・現物を確認す

ることによる最適な設計・生産・調達のあり方の理解。

社会インフラ部会 22名 「企業ケース検討会」と「建設VE研究会」による

社会インフラに関わる研究。

② 上記部会の活動報告会を開催し、各部会での取り組み内容や活動成果の一端を紹介。

開催日 03月02日

会 場 明治大学

駿河台キャンパス

参加者 ( 中 止 )

内 容

⑵ 専門研究会での研究活動

西日本支部の中部地区と関西地区に下記の専門研究会を設置して、実務的な研究活動を

推進。それらの成果については、VE資料又はVEセミナー等で発表の予定。

① 東海地区

研究会名 メンバー 主 な 内 容

中部建設VE研究会 16名 地域の実状にマッチした新たな時代の建設VE活動

のあり方と「2時間VE手法」のさらなる洗練化。

② 関西地区

研究会名 メンバー 主 な 内 容

つかいやすい

TRIZ研究会 20名

VE等を含めた管理技術としての幅広い視点による

TRIZの普及・活用法。

経営革新を生み出す

活き活きVE研究会 119名

各社のVE推進や実践方法等の情報をもとにした、

VEの効果的な普及方法と活用策。

VEツール研究会 26名 ソフトVE等、過去に開発されたVE手法の見直しと

実践。

サービス領域での

VE適用方法研究会 12名

第 3 次産業での共通領域であるサービス領域に

おいて効果的にVE活動を進める方法。

リーンシックスシグマ

とのシナジー研究会 08名

シックスシグマの手法とVEの手法を組み合わせた

手法の構築と活用法。

原価企画の問題解決

研究会 16名 原価企画推進上の問題の解決策。

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3) プロジェクト形式での研究・検討

⑴ 公共事業におけるVMの研究及び普及促進検討

「公共事業のVM(バリュー・マネジメント)研究会」において、土木分野の公共事業の

発注者がVEの段階別適用について研究するとともに、公共事業でのVE普及を促進する

ための施策を検討した。

5. 表 彰

1) 協会顕彰の実施

⑴「顕彰委員会」の開催

開催日 出席者 主 な 内 容

第 1回 08月22日 04名 ① 協会顕彰(個人・グループ表彰)の審査

② 協会顕彰(VE活動優秀賞)の審査、など

⑵ 受賞者及び受賞事業所の表彰

次の各賞の表彰を「第52回VE全国大会」で実施。

VE功労賞 ① 西垣晃志 氏 MOTIVENT

研究開発功績賞 ① 谷 彰三 氏 バリューアップ研究所

普及功労賞

① 伊豆賢治 氏 ㈱フジタ

② 大久保匠 氏 ㈱富士通ゼネラル

③ 奥田英二郎氏 マツダ㈱

④ 斉藤浩治 氏 Mind-J

⑤ 佐藤尚吾 氏 パイオニア㈱

⑥ 田中久嘉 氏 ㈱島津製作所

VE活動優秀賞 ① 三菱電機㈱ コミュニケーション・ネットワーク製作所 殿

2) VE実践論文の審査・発表・表彰

⑴「論文審査委員会」の開催

開催日 出席者 主 な 内 容

第 1回 06月25日 08名 ① 応募論文の審査、など

第 2回 08月26日 05名 ① 修正論文の審査、など

⑵ 入選論文の発表・表彰

次の論文の発表・表彰を「第52回VE全国大会」で実施。

入選論文

① 大西規生 氏 他 ㈲大西マネジメント・ソリューション

② 柿山朋寿 氏 ㈱ひぐち

③ 斉藤浩治 氏 Mind-J

④ 佐藤尚吾 氏 パイオニア㈱

⑤ 曽我行雄 氏 ㈱フジタ

⑥ 竹田幸生 氏 ヤマハ発動機㈱

⑦ 田中大介 氏 他 首都高速道路㈱

⑧ 中嶋かおり氏 メルコ・ディスプレイ・テクノロジー㈱

⑨ 福原政則 氏 ㈱福原イノベーション研究所

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6. 情報資料

1) 研究成果の資料化

①「機能の整理」の各手法の活用研究 -機能系統図、FASTダイアグラム、問題反転機能系統図などの-

(西日本支部 VEツール研究会 編) 11月01日 発行

② 機能定義の道具 -機能定義を進め易くする道具集-

(東日本支部 R&D部会 編) 03月02日 発行

2) VE関連資料の発行及び教材等の販売

①「第52回VE全国大会」VE研究論文集及び資料集(電子版) 11月06日 発行

② ワークシートやアイデア発想ラベル・機能定義カード、VELバッジ等、VEの実施や推進

のためのアイテムを販売。

3) VEテキスト、VE関連図書・資料等の翻訳

⑴ 米国VE協会の新しい標準テキストに相当する「Facilitation at a Glance」を和訳。同書

ほか複数の文献を参考に、ファシリテーション講座のオリジナルテキストを制作する予定。

⑵「2時間VEの進め方」を英訳。また、海外でのVEL受験拡大に対応すべく、「VEL認定

試験問題集」「VE用語集」等の英訳版及びベトナム語訳版を作成。

4) VE関連書籍・資料・教材等の販売

VEの学習及び研究、普及促進に資するため、新・VEの基本等のVE関連書籍を仕入れて

販売し、また本会が発行するVE関連資料・教材等を販売。

5) VE研究論文等のネット販売

電子化した過去のVE研究論文を協会Web Site内に開設したVE研究論文検索・購入

サイト「VE論文navi」で販売。

7. VE活用支援

1) 出前講座の実施

№ 開催日 受講者 内 容

01 04月10日~11日 14名 VE基礎講座(メキシコ)

02 05月15日 20名 問題定義ワークショップセミナー

03 05月24日 19名 VEの基礎

04 05月29日~30日 28名 VEの基礎

05 06月13日 41名 VEの基礎(半日)

06 06月27日 44名 VEの基礎(半日)

07 07月08日 33名 利益を生み出す原価企画

08 07月09日~10日 31名 VEの基礎

09 07月10日 44名 VEの基礎(半日)

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1) 出前講座の実施(つづき)

№ 開催日 受講者 内 容

10 07月19日 15名 2時間VE

11 07月22日 30名 利益を生み出す原価企画

12 07月23日 18名 VEの基礎(半日)

13 07月24日~25日 18名 VEの基礎

14 08月02日 15名 2時間VE

15 08月06日 18名 VEの基礎(半日)

16 08月08日 17名 管理技術入門

17 08月23日 30名 VEの基礎(半日)

18 08月26日~27日 16名 VEの基礎

19 09月06日 19名 VEの基礎(半日)

20 09月10日~11日 31名 VEの基礎

21 09月11日~12日 10名 VEの基礎

22 09月20日 39名 VEの基礎(半日)

23 10月02日 30名 VEの基礎(半日)

24 10月23日~24日 04名 VEの基礎

25 10月25日 10名 VEの基礎

26 11月05日・11日 23名 VEの基礎

27 11月06日~07日 29名 VEの基礎

28 11月08日・12日 18名 VEの基礎

29 11月14日~15日 18名 VEの基礎

30 11月21日・28日 19名 VEの基礎

31 11月28日 12名 2時間VE

32 12月18日 10名 VEで活用するTRIZ

33 01月16日~17日 13名 開発設計のVE

34 01月27日~28日 16名 VEの基礎

35 02月03日~04日 21名 VEの基礎

36 02月04日~05日 08名 VEの基礎

37 02月18日~19日 08名 VEの基礎

38 02月18日~19日 22名 VEの基礎

39 03月05日~06日 12名 VEの基礎

40 03月17日 30名 VEの基礎(1日)

2) 指導講師の派遣

⑴ 日本国内では、依頼に応じて 4 社にVE指導講師を派遣し、VE導入又は実践の個別指導

を実施。

⑵ 海外では、中国政府機関が主催したイベントにおいてVEを紹介する講演にVE指導講師を

派遣したほか、中国の関係機関の職員等が訪日の際には本会においてVEの概要や事例を

紹介。

11

3) VEワークショップ・セミナー(48時間以上)の認定

№ セミナー名 認定日 法人名

1 TM・VE実践WSS 09月17日 TMバリューコンサルティング 殿

8. 会員相互研鑽

1) 見学会・講演会等の開催

⑴ 東日本支部

事業所見学会

開催日 05月28日 01月24日

会 場 ㈱IHI

横浜事業所

トラスコ中山㈱

幸手物流センター

参加者 30名 39名

VE技術情報交流会

開催日 11月26日

会 場 日本VE協会

講 師 パシフィックコンサルタンツ㈱

VEセンター長 木守岳広 氏

参加者 24名

⑵ 西日本支部(中四国・九州地区)

工場見学会

開催日 06月07日

会 場 ㈱北川鉄工所

本社

参加者 10名

9. 広報活動

1) メールマガジンによる情報発信

メールマガジン「VE情報メール」を毎月 1回発行し、VEや本会に関する最新情報を積極

的に発信。また、大会・セミナー等の案内や参加者募集などPRにも積極的に利用。

2) 協会Web Site等による情報発信

⑴ 協会Web Siteを運営し、VEや本会に関する最新情報を積極的かつタイムリーに発信。

⑵ 協会Web Site内の一コンテンツとしてブログを運営。VEや本会に関心を持っていただく

ことを目的に、職員が日常の出来事等とVEを関係付けた形に纏めて発信。最新ブログの

アップについては、Facebookでも告知。

⑶ VE全国大会の専用ページを開設。参加票の出力や、論文及び資料の事前ダウンロードを

可能として参加者の利便性向上を図った。この仕組みは地区大会やセミナーにも展開し、

2020年度からはバリューデザインスクールの講座にも適用する予定。

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3) 国土交通省 i-Construction推進コンソーシアムへの参加

国や自治体・大学等の有識者、建設関連業界、IoTやロボットの研究者等で構成される

i-Construction推進コンソーシアムにVE専門家を派遣し、VE活用の働きかけを行った。

4) インフラメンテナンス国民会議への参加

国が支援し、自治体、企業、研究機関、NPO等で構成されているインフラメンテナンス

国民会議に会員として参加し、社会資本の維持管理に関する情報を収集した。

5) 他団体との連携による広報

VE大会及びVEセミナーの開催にあたり、次の団体から後援及びPR支援をいただいた。

⑴ 一般社団法人日本建設業連合会 ⑸ 上海VE協会

⑵ 日本インダストリアル・エンジニアリング協会 ⑹ 公益社団法人大阪府工業協会

⑶ NPO法人日本TRIZ協会 ⑺ 公益社団法人京都工業会

⑷ 日本創造学会 ⑻ 一般社団法人滋賀経済産業協会

10.会 議

1) 定時総会の開催

開催日 06月14日

出席者 98名

議 案 ① 2018年度計算書類承認の件

② 定款一部改定の件

2) 理事会の開催

開催日 出席者 主 な 内 容

第28回 05月20日 理事14名

監事02名

① 2018年度事業報告書及び計算書類の承認

② 定款一部改定の件

③ 第 9期定時総会招集の件、など

第29回 09月03日 理事14名

監事02名 ① 2019年度顕彰者の決定、など

第30回 03月18日 理事13名

監事02名

① 2020年度事業計画及び収支予算の承認

② 2020年度資金調達及び設備投資の件

③ 委員会組織改編の件、など

3)「本部企画委員会」の開催

開催日 出席者 主 な 内 容

第46回 02月17日 05名 ① 各委員会・各支部の 2019 年度概況と 2020 年度予定について

② 本会の2019年度概況と2020年度計画について

13

11.会員数の異動

会員数

入 会 退 会 増 減 2019年

04月01日

2020年

03月31日

正 会 員 団 体 81 79 01 03 -2

個 人 41 40 04 05 -1

賛助会員 団 体 87 85 04 06 -2

個 人 73 70 07 10 -3

合 計 282 274 16 24 -8

12.2019年度 事業報告 附属明細書

2019年度事業報告には「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律施行規則」第34条第 3 項

に規定する「事業活動の内容を補足する重要な事項」が存在しないため、附属明細書は作成して

いない。

以 上